先日、患者さんから「利用しないゴルフ場の年会費を免除したいので診断書を書いてくれませんか?」という依頼を受けました。話を聞くと、知り合いが「医者に言って何でも診断書をもらえれば、年会費が免除される」と聞いたようです。しかし、その依頼者は、糖尿病で受診しているだけで、近くで所有しているゴルフ場では定期的にプレーをしています。しかし今回対象のゴルフ場は遠方のため利用しないので、年会費がもったいないとのこと。
確かに、「病気等でやむを得ない場合は、医師の診断書によって会費が免除」という規約があるゴルフ場があります。実際に、私も脳血管障害で片麻痺になった方や認知症が重度に進行してしまった患者さんに対して診断書を書いたことはあります。しかし今回のように、ゴルフはプレイできるが、遠くてあまり使わないから会費免除のために医師の診断書を利用するなと論外です。
会員制のゴルフ場というのは、会員からの年会費、書き換え料、プレーフィー等で経営が成り立ち、そういったルールの下に会員権を購入しているのです。プレーをしないという理由で払わないという論理は成り立たちません。それらを理解したうえで会員になったのですから、会員権を売るか、年会費を払い続けるしかないのです。