先回、『介護の問題は、お金で90%は解決される』と紹介しました。老齢年金が、地方であれば月額15万円、都心であっても月額25万円あれば介護の問題は概ね解決されます。この話をきいて、安心した方、不安を募らせた方も見えるのではないでしょうか?
”自分の年金は月額20万はあるから安心“と思われた方も、それだけで安心してはいけません。配偶者がいる場合は、奥様の年金も含めて考える必要があります。例えば奥さんが専業主婦の場合、その年金額は国民年金と同じです。その額は、年額70万円弱です。
仮に夫婦で長生きをした場合どうなるでしょうか?ご主人の年金が年額240万、奥様の年金が70万弱、夫婦合わせると300万円強です。月額15万あれば安心といってもあくまでひとり分です。夫婦二人であれば年間360万円は必要となるのです。よほど年金額が高くない限り、配偶者が専業主婦であれば年金が足りなくなることが多いのです。
これからの高齢化時代には、夫婦とも働くことで、それぞれが年金を形成することが必要となるのです。あくまで奥様に専業主婦であってほしいと思うなら、夫婦長生きすることは諦めましょう。奥様より先に身を引いて、遺族年金を残してあげることが必要となるのです(笑)。