時代は、「標準化の時代」から「個別化の時代」に代わってきています。そんな時代には、従来「ダークホース」と言われていた人が、「本命」になります。したがって、考え方や行動を変えれば「少数が成功する社会」から「万人が成功する社会」 にもなりうるのです。自分のように、「人と同じ行動がとれない人間」からすると読んでいるうちに勇気をいただける本です。
- 予想を覆して勝利する人々、今まで見向きもされなかったのに突然快進撃をはじめ勝者となる人を表す言葉がある。 それが、「ダークホース」
- ダークホースたちの場合は、いわば渦巻き状の曲線で人生が進んでいくので、誰にでも当てはまる成功法というよりも、面白味のある偶発的な出来事として片づけられてしまっている
- 回答者の圧倒的多数が「成功を個人的に定義するとしたら、幸福感と達成感が何よりも重要だ」 と断言している。
- 確かなこととして言えるのは、「なんらかの成功を私たちが手中に収めたとしたら、それはすべて、既存のゲームのルールを破ったからに他ならない」
- どのダークホースにも共通する点がある。しかも、それは見逃しようのないことだった。 彼らは「充足感(fulfillment)」を何よりも大切にしている
- 標準化時代は、この「成功を目指して努力を重ねれば、いずれ充足感を得る」 という基本理念に具体的な強制力をもたせてきた
- 思いも寄らない名士たちのストーリーにつける大見出しとして、最もふさわしいのは、「成功の追求が、彼らに充足感をもたらした」ではない。 「充足感の追求が、彼らを成功に導いた」
- 「世界一」ではなく、「最高の自分」になる
- 古いルールに従うことは、もう安全な方策ではなくなっている。むしろ、そのルールでは確実に時代に取り残されてしまう
- 標準化の目標は、何よりも生産システムの最大効率化であり、この目標を達成するための最も重要なことは、 多様性の排除
- ダークホースたちが明らかにしているのは、情熱はあなたが従うものではなく、あなたが自分でつくり出し燃え立たせることが可能なものだということだ。
- 百個の異なるシャンプーからひとつを選ぶのは至難の業だろう。だがもし、あなたが自分はどういう人間か、そして、どういう物が欲しいか知っていれば話は別だ。
- 本当の選択権とは、あなた自身の中にある「好きなこと」「小さなモチベーション」が、より多く生かされる機会を見つけて選ぶ権利
- チャンスは「待つ」ではなく、「歩き回って見つける」!
- ダークホースはできるだけ不要な賭けに出ない。あらかじめリスクを慎重に見積もってから選択する。
- ダークホース的な発想は、「自分に合った戦略を見つける」 こと
- 標準化されたシステムでは、個人が自分にとって最適な戦略を見定められるようになってはいない。反対に、 万人が従うべき戦略をひとつだけ選定している。 いわゆる「唯一最善の方法(One Best Way)」
- ダークホースたちは「目的地」を無視する。しかし「目標」は無視しない。
- 対照的に、目的地は、自分以外の誰かが考えた目的に個人が同意し、目指すと決めた地点のことだ。たいていの場合、目的地は、標準化されたシステムに与えられた機会によって決まる。
- われわれの社会を支配する「才能の定員」
- ダークホース的な考え方によると、 誰もが特別な才能をもち、充足感を得ることができ、組織は個人がそれぞれの潜在能力を余すところなく伸ばすことができるよう手助けすべき