自分は医師という仕事柄ビジネス書を読んでいるつもりはなかったのですが、紹介されている本の2/3は読んでいることに驚きました。読んだといっても改めて解説を読むと新たな気付きを得ることができました。私の出版の師匠である土井英司さんの1冊で名著と言われる75冊のエッセンスが学べるこの本は超お薦めです。
- あなたが100年に一人の天才じゃない限り、天才たちの思考を学ぶことには、大きなメリットがあります。
- 梅棹忠夫はこの論文で、人類の産業史の3段階(農業の時代、工業の時代、精神〈情報〉産業の時代)を、発生学の概念を用いて説明しています。
- 現在売れているブランド品というのは、まさに梅棹氏が言うところの「商品が疑似情報」化したものです。人々は布や皮を買っているのではなく、ブランドのストーリーやそこにまつわる価値を買っているからです。
- 夢を見るがいい──試すがいい──失敗するがいい──成功するがいい
- 賢い人は金持ちになれるが、人は金持ちになると愚かになる (あるいは妻が愚かになる)
- 読むことは人を豊かにし、話し合うことは人を機敏にし、書くことは人を確かにする
- 競争に勝つのは必ずしも動きの速い人ではない。勝つのは過去の競争から学んで、その教訓を活かす人
- 最も大切なことは、最も大切なことを、最も大切にすることだ
- 「ひとことで定義できる会社」になれ
- 人間は、「やりたいことを見つけましょう」と言われるとなかなか見つけられないものですが、やりたくないこと、嫌なことは瞬時にわかります。あとは消去法で嫌なことを消していけば、残ったもののなかにやりたいことがある
- 落語を語るのに必要なのはリズムとメロディだ。それが基本だ。(中略)坊やは俺の弟子なんだから、落語は俺のリズムとメロディで覚えろ
- 焦っていきなり話しだすことはない。堂々と見ろ。それができない奴を正面が切れないと云うんだ。正面が切れない芸人にはなるな
- 歴史は馬鹿げたアイディアの連続
- 大事なことは、著者が言ういまわしい「プラトー」(学習高原。学習が伸び悩んでいる時期で、学習曲線が水平になっている状態)を愛することです。 プラトーの時期を楽しめるようになると、上達し、やがてマスタリーへの道へ至る。
- 引越しは、良い習慣も悪い習慣も断ち切ります。悪い習慣をやめたいときは積極的に活用しましょう。
- 多くの成功者は習慣の重要性を説きますが、それは良い習慣が、人間を半自動的に成功に導くからだと思います。ソファの前に本棚を置けば、本を読む子どもに変わる。ただそれだけです。
- アイデアを発想するには、「生み出す理由」が先になければいけない。そうでなければ、困難を克服できないからです。
- アイデアは華麗に頭から出てくるものではなく、地道な現場観察の結果、生まれる。
- 社会心理学の分野で最も広く知られるバイブルが、このロバート・チャルディーニの『影響力の武器』です。この本の中心となる内容は、「返報性」「一貫性」「社会的証明」「好意」「権威」「希少性」の6つからなる、心理学原理です。
- 会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ(現金)」を扱う ファイナンスは「未来」の数字、すなわち企業が将来生み出すキャッシュフローを扱います
- 日本の経営者やビジネスパーソンはまだまだ会計思考だから未来がつくり出せていない
- 自分の知識を書き出すと過信が軽減されうる
- ジンクスは選手のせいというよりも、「平均への回帰」として知られる統計現象
- スタートアップの世界では、最初の計画を「プランA」、次に思いついた計画を「プランB」と呼びますが、じつは、プランAで成功する起業家というのは少ないのです。
- 真の男とガキの違いは、そのプランAが失敗したときの行動にある。 そこで傷をなめて立ち直り、新たに身につけた洞察力を武器に、もっと大きなビジネスへと転じる
- アップルは抜け目なく伝統的な「カミソリと替刃モデル」をひっくり返していた。アップルは、たとえ顧客が替刃のほとんどを盗みつづけたとしても、カミソリ─種類の増えるiPod─を売ることで金を儲けられるのだ!
- 人生には「3つのドア」があると言います。 ファーストドア(正面入り口)、 セカンドドア(VIP専用入り口)、 サードドア(誰も教えてくれないドア) です。
- ある人事部長の話によると、年間四万ドルの仕事に対する応募者は、年間二〇万ドル支払う仕事の五〇倍にも達するという。ということは、第一級の仕事よりも、第二級のやさしい仕事のほうがずっと競争が激しいということだ
- 人気サービスを見てみると、時間や遊休資産を持つ人たちのネットワークが土台にあることがわかる
- 経理が準備する決算書を見て、たとえば伸び悩む収益のうめき声や、やせた自己資本が泣いている声を聞きとれる経営者にならなければならないのである
- きょうもまた数千のセールスマンが、十分な収入も得られず、失望し疲れはてて街を歩いている。なぜだろう──彼らは常に自分の欲するものしか考えないからだ
- 教えないふりをして相手に教え、相手が知らないことは、忘れているのだと言ってやる
- 自らの成功をお金で測ると、必ず敗者になる
- 要するに、「儲かっている会社に儲けさせなければ、お金は貯まる」。
- 全米経済研究所(NBER)の研究によれば、下位 20%の所得者は毎年収入の1%を貯金し、上位 20%の所得者は 24%を貯金している。さらに、上位5%の所得者は 37%を、上位1%の所得者は 51%を貯金している
- 人生を充実させるには、自分の命には限りがあるということを知ること。そして、その限られた時間で何をすべきか、使命感を持つことです。