本屋大賞・・羊と鋼の森by宮下奈都

先日、本屋大賞が発表されました。
さすがに、『親ゆびを刺激すると脳がたちまち若返りだす!』が
候補になることはないのですが・・
著者の端くれとして
例年以上に関心がありました。
早速、購入して、一気読み
とても優しい文章が印象的でした
気にいった文章をご紹介します。

①  いい草を食べて育ったいい羊のいい毛を贅沢に使ってフェルトを作っていたんですね。
今じゃこんなにいいハンマーはつくれません。
②  この仕事に、正しいかどうかという基準はありません。正しいという言葉には気をつけた方がいい
③ ピアノに出会って以来、僕は記憶の中からいくつもの美しいものを発見した。
④ なるべく具体的なものの名前を知っていて、細部を思い浮かべることができるっていうのは、案外重要なこと
なんだ。
⑤ 『明るく静かに澄んで懐かしい文体、少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、
夢のように美しいが現実のようにたしかな文体』
⑥ あの人が欲しいのは、忠実に再現されたピアノじゃなくて、しあわせな記憶なんだ
⑦ ピアノの基準音となるラの音は、学校のピアノなら四百四十ヘルツと決められている。
変わらないはずの基準音が、時代とともに少しずつ高くなっている。
みんなが焦っている感じがするんです。基準音がどんどん高くなっていくって
⑧ メトロノームがあれば生きていけると思った。
⑨ 森に近道はない。自分の技術を磨きながら一歩ずつ進んでいくしかない。
⑩ 才能っていうのはさ、ものすごく好きだっていう気持ちなんじゃないか。
⑪ 音楽は競うものじゃない。だとしたら、調律師はもっとだ。
⑫ わがままが出るようなときは、もっと自分を信用するといい。わがままを究めればいい。
⑬ ピアノで食べていこうなんて思っていない。ピアノを食べて生きていくんだよ
⑭ どんなことでも一万時間かければ形になるらしいから。悩むなら、一万時間かけてから悩めばいいの
⑮ ギリシア時代には、学問といえば、天文学と音楽だったんだって。
⑯ 古代の中国では、羊が物事の基準だったそうなのよ。善いという字も、美しいという字も羊からきている。最初から、ピアノの中にいたんだなって

一読後、優しい気持ちになれる本です。
お薦めです。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


長谷川嘉哉監修シリーズ