【お勧め本のご紹介】死を考えるきっかけに、大作家の対談「死という最後の未来」

【お勧め本のご紹介】死を考えるきっかけに、大作家の対談「死という最後の未来」

作家の石原慎太郎さんと曽野綾子のお二人で「死」についての対談をされた本が、「死という最後の未来」です。二人とも、作家としての名声もあり、高い見識をお持ちです。そんな二人でも、忍び寄る死を前に、悩み、困惑している様子が伝わります。ただし、死に対するスタンスは、曽根さんがとても肩の力が抜けているのに対して、石原さんが必死に抗っている様子が伝わります。この違いは、宗教感の違いのように思われます。死について考えるきっかけとしてお薦めします。一部ご紹介します。

  • 現実に自分の体の自由がきかなくなって衰え始めたら、生育なんて暢気なことを言っていられないと感じ始めた。老いの先には必ず死がある。だから正直、今、非常に混乱し、狼狽しています。
  • 私はね、 抗わないんです。わからないものは、わからないまま死ぬのが、人間的でいいだろうと思ってる
  • 死は神の領域であって、考えないようにしています。それが人間の分というか、分相応ということだと。私、わからないことは、わからない。分相応でいいと思っています。分相応という言葉が好きなんです
  • 悔いはできるだけないほうがいいけど、ないのもおかしいんですよ。悔いのない人生って、陰影がなくて気持ちが悪いじゃないですか。
  • 宗教ということではなく、皆、子供の頃から「死」について学ぶ必要があると思っている。「死学」とでもいいます。
  • 介護は今、日本中の問題でもあるわけですけれど、家族の者だけがすべてを背負おうとすると、疲弊します。自己犠牲の度が過ぎると、必ず体に支障が出てきたり、この人のせいで自分の生活が犠牲になってるとか、恨みがましくなるからです。
  • 病院のスタッフが泊まりがけで熱心に看てくれていたのはわかったが、過剰看護がいかに残酷かを感じました。
  • 尊敬する老医師から教えられたことがありました。人の最期にやってはいけないことは、点滴、または胃ろうで延命すること、気管を切開すること、酸素吸入の3点だったんです。私たち夫婦は、老後には一切の延命治療はやめようと話をしていました。
  • 死は特別なものではなくて、日常の繫がりの中にあるものという考えなんです。ですから棺には、夫が毎朝、読むのを楽しみにしていた新聞を入れました。
  • 特に中年になったら、社会に奉仕貢献をすることが大切だと私は思っています。年老いて、誰しも外見がどんどん衰えていきますよね。その人を輝かせるのは「徳」だけなんです。社会に対して関心がなくて、ほんの少しの奉仕もしようと思わない人は、「徳」がない人たちですよ。
  • 人は他人から与えられる時もうれしいけれど、人に与えた時もうれしいんです。
  • 「Life is a mere journey」と、外国人のシスターがよく言っていましたが、生涯は単なる旅路にすぎない。
死という最後の未来(Amazon紹介ページ
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