【お薦め本の紹介】年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

【お薦め本の紹介】年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活

年収443万円での生活は大変と思って読んでいるとあくまで平均とのこと。実際は、非正規雇用の方々からすれば年収443万円でさえ夢のまた夢だそうです。そのうえ40 代の3人に1人が非正社員であり将来の年金問題や、老人の生活保護世帯の増加も予想されます。もとはと言えば、就職氷河期世代から始まったことですから根が深い問題のようです。

  • 2021年の給与所得者の平均年収が443万円で、平均年齢は 46・9歳だった。この年齢は、ちょうど就職氷河期世代と重なる。正社員と正社員以外それぞれの平均年収を見ると、正社員は508万円、正社員以外は198万円
  • 平均年収443万円というのは、あくまで平均値。中央値は思いのほか低い。
  • 3人に1人が200万~400万円の間の収入
  • 金融不安が起こった1997年と直近データである2021年の 40 代男性の年収を比べてみたい。 40 ~ 44 歳では645万円から584万円となって年間 61 万円減、 45 ~ 49 歳も695万円から630万円になって年間 65 万円減っている。 さらに、社会保険料の引き上げなどによって可処分所得も減少
  • 1980年代に8割あった大卒就職率が落ち込んだのは、1991年のバブル崩壊後。そこからみるみるうちに就職率は下がっていった。大卒就職率が初めて6割を下回った2000年に、筆者は大学を卒業した。
  • 2003年に大卒就職率は過去最低を更新し、 55・1%になった。同年4月には日経平均株価は7607円まで下落した。多くの企業にとっても未来が見えず、雇用環境は激変
  • 国はそのたびに企業の論理を優先させ、人件費を抑制できるような労働法制の規制緩和を行って、真の問題に向き合ってこなかった。
  • もののある豊かさは、心の豊かさに直結していると思うんです。道徳で習ったような「心の豊かさ」って、結局、お金で買うしかない
  • 子育てしながら働きやすい会社には厚生労働省が「くるみん」認定をしてきたじゃないですか。それが今度、2022年4月から不妊治療と仕事を両立しやすい企業に「くるみんプラス認定」ができて、世の中の流れが変わっている
  • 一斉休校は私にとって、戦後稀に見る最低の政策だったと思うのです。国が余裕のない家庭の親も子も追い込んだ
  • 女性だから、非正規雇用だから、人として扱われずに使い捨てられる。
  • お年寄りが増えて、介護施設からあふれて孤独死していく。なのに、介護職自身が生活できない賃金なんですよ。
  • 税務署に無店舗販売を行う個人事業主として開業届を出したので、起業したことになります。これで保育園にも預け続けられる
  • 岸田文雄首相が保育士や介護職などに対して月9000円の賃上げをすると言った時、正直、一桁違うのではないかと思ってしまいました。
  • 富(所得)の2極分化で中間層が崩壊する。中間層が強いことで成り立ってきた日本の技術力の良さを失わせ、日本経済に非常に大きな影響を与えることになる。中間層の没落により、モノ作りの力がなくなる。
  • 「中流の暮らし」を送るのに必要な年収についての回答で600万円以上とする割合が最も高く、過半数が「中流より下の暮らしをしている」と答えていた
  • 派遣は麻薬と同じ  派遣の難点は、契約期間を短くして契約を更新しないということで、短期間のうちに合法的に「クビ」にできることだ。社会保険料は派遣元が負担するため、派遣先企業にとっては、社会保険料の負担から逃れられ、退職金を用意しなくて済むメリット
  • 2021年で、 35 ~ 49 歳のなかに約545万人もの非正社員がいて、 40 代の3人に1人が非正社員なのだ。
  • 老後破綻と隣り合わせの財政破綻  就職氷河期世代の雇用問題を放置したまま高齢者になったとき、生活保護費が膨らみ財政破綻を招きかね
  • 雇用をはじめとした規制緩和は、着実に収入の差を作り出した。国税庁の調査から2000年と2021年の年収を比べると、年収200万円以下は824万7000人(構成比 18・4%) から1126万2000人(同 21・4%) へと増えている
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