【お薦め本の紹介】正義中毒は認知症の初期症状?『脳の闇』

【お薦め本の紹介】正義中毒は認知症の初期症状?『脳の闇』

最近の広末涼子さんへの世間のパッシングは不快です。このような世間の風潮を著者の中野信子さんは、「正義中毒」と言い切っています。正義中毒は、自分自身を客観的に見て、その行動や思考を改めて問い直す前頭葉機能の衰えているのかもしれないとのことです。本の始めには、「本意は声にならない声を聴くことのできる人だけが読めるように書いた」と書かれています。それなりの前頭葉機能の能力が維持されている方にはお薦めの本です。

  • 一定の知性を備えた層だけが情報にお金を払うものだという原則
  • 興味深いことに、承認への欲求をこれほど強固に持っている生物は、他にはいない
  • 捕食と生殖という課題が解決されてしまうと、かえって満たされない気持ちが強まってしまうことがある。
  • 日々ささいなことに満足して幸せに生きていけることの大切さは、むしろ不快な記憶を忘れ、不安な未来を予測してしまわない鈍さがあってこそ、感じられるものではないだろうか。
  • 人間は、迷い、戸惑い、誰かに合わせ、人の言葉を聞かなければ選択も決断もできない。そういう生き物だ。もしそうでない人がいたとしたら、その人の脳は普通ではない
  • 本当は、迷うことのほうがずっと高度で、美しい機能
  • 騙されやすくなっているとき、その人の「メタ認知」能力は下がっている。メタ認知とは、簡単にいうと「自分自身を俯瞰で見る」脳の機能
  • 選択の自由を礼賛していながら、本当は、他者に意思決定してもらうほうがいいと感じている
  • 正義の味方として、みんなのルールから逸脱した誰かを見つけ、そこに制裁を加えるだけで、お手軽に快楽物質が分泌されるのだとしたら、こんなに手軽なエンタメは他にはない
  • 正義! 平和! 人道! などと連呼する人ほど、怖ろしいともいえる。善意の発露として、残虐な行為を行いかねない。
  • 他人を糾弾することは、自省よりもずっとたやすい。
  • 男女間にも同様のことが言えて、決めごとの多い夫婦ほど離婚しやすい傾向にあるのだという。それは、二人で決めた「規範」からひとたび相手が逸脱すると、その行動を取った相手を許せなくなるから
  • そもそも人間に一夫一婦制は向いていないという考え方なので、著名人の不倫報道に驚きもしないし、むしろ自分の意思をはっきりと世間に示すことができるのは心の健康の問題としては望ましいのではないかとすら思うのだが、世の中の大多数の人はそうではないよう
  • 簡単に誰かをつるし上げるような風潮に自分の思考を乗っ取られやすい人は、前頭前野が衰え始めている
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長谷川嘉哉監修シリーズ