【お薦め本の紹介】読みながら、反省しながら、でも面白い『老害の人』

【お薦め本の紹介】読みながら、反省しながら、でも面白い『老害の人』

「老害の人」と言いながら、57歳の自分にも心当たりがある事例がありました。知らないうちに、「自分も老害?」と反省しながら読み勧めました。小説としても面白く、誰もが避けられない「老害」を面白可笑しく学べてしまいます。

  • 困ったことに「老害の人」の多くは、自分は「余人をもって代え難い人間だ」とまだ思っている。実は若い世代の人たちであっても、余人なんぞいくらでもいる。犬も歩けば余人に当たる。それが社会というもの
  • 「現代人は、どう生きるかということばかりを考え、どう死ぬかを考えて来なかった
  • 老害には色々な種類があるが、昔の自慢話はその典型だ。統計でも取ったなら、これが第一位ではないだろうか。
  • 老害の人というのは、 逼迫したコロナ問題からでも、政治経済の話からでも、もののみごとに自分の話に持って行く。 匠の技
  • まずは断れば、仲間たちは「どこか悪いの?」とか「どうしたの?」とか心配する。そうやってかまってもらうと、自尊心が満たされるらしい。 さらに遅れて行けば、自分一人の登場だ。みんなの目が自分だけに注がれる。それにも心が満たされる
  • 「どう生きるか」を笑顔でとらえ、実行している。これがつまりは「どう死ぬか」なの
  • 自分の趣味の何かを他人に渡し、喜ばれていると思うのは老害ではなかろうか。
  • 「自慢話にも色々あるんだってよくわかった。病気自慢、元気自慢、趣味自慢……ウー、勘弁してほしい」 「老人が困るのはさ、自分が自慢してるってことに気がつかないんだ」
  • 老人の責任とは『若い人間に仕事の 面白 さと生きる面白さを伝えること』です。
  • でも、ああ年取ったなァって一番感じるのは……欲がなくなる
  • カネだけで幸せにはなれませんが、カネがないと幸せになれない
  • 常識人は忖度して言えないことを、老人は平気で言う。老害も役に立つというもの
  • 思えば老害とされる人は、口数が多い。後先を考えず、言いたいことを言う。そんな自分に酔い、際限なくいくらでも言う。
  • 『教育』じゃなくて『今日行く』よ。老人には今日出かけて行くところが必要ってこと。それが生きる励みになるの。もうひとつ、『教養』じゃなくて、『今日用』よ。老人には何でもいいから、やるべき今日の用事が必要
  • 老人をあなどってはならない。体力も経済力も思考力もないが、先もない。先がないことは強い。何だってやってやれと思うだろ
  •  老人と若者は似ている。先がないから突っ走るか、先を考えずに突っ走るかの違いだ。
  • 男でも女でも、一番つまンない人間は『毒にも薬にもならない』ってタイプ
  • 特に優しくもしないで、話も聞かないで、後で後悔するって、一番幸せなことだと思うよ。だって、相手がいなくなるなんて思わないから、普通に当たり前に接してるわけでしょ。それは自然の行動よ。
  • 高齢者は頭数に入れてもらえない「いない人」です。でも、います。もしかしたら老害は「俺らを忘れるな」という「生きている証」のアピールかもしれません。
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長谷川嘉哉監修シリーズ