【お薦め本の紹介】議論の極意 どんな相手にも言い負かされない30の鉄則

【お薦め本の紹介】議論の極意 どんな相手にも言い負かされない30の鉄則

テレビでも良く出演されている紀藤正樹弁護士さんの書かれた本です。医師という仕事では殆ど考えたことのない内容が書かれていて、とても新鮮でした。騙されたり、言いくるめられないためにも知っておくとよい知識が満載です。お薦めです。

  • 相手を言いくるめることに長けている人、強い語調で言い切る人が「正しい」とはかぎりません。そういう人たちの発言力に流されず、自分の意見をもつためには、「論理的にものを考える力」が必要です。
  • 議論とは、自分と意見の異なる人を攻撃することではなく、相手と意見を交わし、対話を進めることです。
  • 議論に弱いのは、「理屈でものを考えることに慣れていない」ということです。そのために、感情的な弱みにつけ込まれやすいのです。
  • 積極的に質問する欧米人、聞き手に徹する日本人
  • 欧米の人たちが盛んに質問を寄せてくるのは、幼少期から、さまざまな場面で「あなたはどう思うのか?」と問われてきたからでしょう。  一方、日本人の多くは「先生の話をよく聞きましょう」と言われて育ちます。
  • 意見とは、ある事実を自分の「価値観」で評価し、そこに「理屈」を伴わせた言葉です。
  • 価値観とはもともと主観的なものです。その価値観に支えられた意見をぶつけ合うのが議論なのですから、「主観を交えるな」と言うのは道理が通りません。
  • 「理屈」を伴わない価値観は単なる「評価」です。先ほどの「好き嫌い」「けしからん」と同じです。ならば「価値観」を伴わない理屈は何かというと、単なる「屁理屈」です。いずれも議論を成立させうる「意見」とは呼べず、より悪質なのは屁理屈です。
  • 三段論法の基本的な仕組みは、《「大前提」に「小前提」を入れると「結論」が出る》というものです。
  • 複雑なことも三段論法に当てはめれば、筋道を立てて説明することができる。弁護士が裁判で裁判官を説得するときに行う弁論も、基本は三段論法。
  • 反論法その1は、「例外的事情」を取り込むこと。 反論法その2は、「大前提」を動かすこと。
  • 相手が出している結論に納得できないときや、ちょっとでも違和感や疑念を抱いたとき、強く言われて流されそうになったときは、「この結論の大前提は何だろう?」と考える癖をつけてください。
  • おかしな結論の背景には、必ずおかしな大前提がある。
  • 新しい事実が小前提となって大前提が覆されることもある。
  • 大前提と小前提のかけ合わせに無理があると、突飛で誤った結論に至る。
  • 大前提が対立の原因となっている場合、価値観において譲歩すれば合意できる。大前提は同じで小前提が異なっているときは、事実関係をすり合わせて合意に導く。
  • 「好き嫌い」でものを言われたら、こちらは何も言えなくなってしまいます。「好き嫌い」には反論の余地がないからです。「あなたの理屈はおかしい」というのは筋道立てて説明可能ですが、「あなたの好みはおかしい」とは言えません。
  • 大前提がおかしい」と感じたら、「見落としている事実がないか」考えてみよう。
  • よく意見の首尾一貫性を重視する人がいますが、意見を永遠に変えるなというのは、議論の重要性に対する無理解からきているというべきです。
  • 愚問とはどんな質問か──。  まず、「自分の意見や見解が含まれていない質問」です。
  • 議論とは、このように「意見・見解を含んだ質問」の応酬によって、さらなる思考を互いに促すことで前に進んでいきます。
  • 議論力の源泉は「事実」と「知識」。
  • ネットは「賢者をより賢く」「愚者をより愚かに」するツール
  • 簡便なネット検索が当たり前になることで、さらに詳細に深掘りして調べていく賢者と、ネット検索だけでわかった気になる愚者が、両極端になってきた
  • エコーチェンバー病に陥らないよう、新聞やテレビからも情報を得る。
  • 一緒にいて心地よくない人」とつき合う習慣をもつことで議論力は高まる。
Amazon紹介ページ
error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ