何とも魅力的な題名です。しかし、最近のノウハウ本のように「これだけやれば大丈夫」というようないい加減な内容ではありません。フランス人は、「食べて悪いものではなく、食べていいものについて考える」、「より多くの種類を、より少なく食べる。」「本物を適量食べる。」、「五感を使って食べるので、少量でももっと量が多いように感じる。」といった根本的な考え方が紹介されています。こういった真面目な内容を地道に実行することが最も効果が出るのだと思います。
- フランス女性の秘密とは何なのか? すべての中年女性が二五歳のスタイルのまま、パリの大通りをそぞろ歩いていることをどう説明するのか?
- フランス女性はたっぷり食べていても、ほっそりした体型を保つことに喜びを感じる。かたや典型的なアメリカ女性は食べることを闘争とみなし、克服することに執念を燃やす。
- 「より少なく」が、「より豊か」になりうることを知り、節制しながら何でも食べることができる方法を発見すること、それが鍵である。
- 摂取するカロリーに比例して、それ以上に大量の水を飲むことが大切
- すべてはバランスの問題なのである。
- 一般に、フランス女性は他の国の女性に比較して意志が強いわけではない。だが、彼女たちは自分をだます技術──精神的に上手に生きるための技術──をきちんと身につけているのだ
- フォアグラを食べ、デザートを楽しめば、さまざまなパンはわずかしか口にせず、フレンチフライをちょっぴりしか皿にとらなくても、誰も気づかないだろう
- 自分の口に何を入れているかを強く意識することは、体重を増やすだけの配慮のない食べ方の対極にあるものだ。
- 一度でも青空市場でパン、卵、チキン、魚は言うまでもなく、フルーツと野菜を買ったら、乾物屋としてしかスーパーマーケットを見られなくなるだろう。
- フランス人は、サラダにはいつもナッツを入れるし、魚や肉にまで刻んだナッツをふりかける。
- ナッツはきわめて栄養価が高く、多くの料理や盛りつけに、おいしく健康的なアクセントを添えることができる
- ナッツはビタミンE、葉酸、カリウム、マグネシウム、亜鉛、その他健康には必須のミネラルの優良な供給源であるばかりか、不飽和脂肪にも富んでいる。
- プラムはビタミンの宝庫であり、むろん繊維質も豊富なので、カリウム、カルシウム、マグネシウムたっぷりの穏やかな便秘薬だと昔から冗談めかして言われているほどだ。
- トマトはフルーツである。したがって調理せずにそのままでも、出盛りの季節にはぜひとも食べるようにしたい。
- アメリカ人に比べフランス人は、まちがいなく、量においても種類においても、はるかに多くのキノコを食べている。
- 食事のうち、あるひとつのものをたくさん食べることは、意外にも、すべてを同じだけ食べることほど満足感を得られない。結果として、後者は「体重にやさしい」。
- まっ黒なチョコレートは、心臓によいと言われている。紅茶や赤ワイン以上に抗酸化物質を含んでいるし、マグネシウム、鉄、カリウム(すべて女性の健康に必要だ)に富んでいる。
- パンは人々を太らせるのか? 馬鹿馬鹿しい! たいていのものは食べすぎれば太るのだ
- がむしゃらな運動は、やみくもに食べることに劣らず悪い。
- ウォーキングはフランスの生活様式の要で、平均的なフランス女性は平均的なアメリカ人の三倍は歩いている。
- ヨガにおける呼吸は、過食や痛飲の大きな原因になるストレス反応から、食べることを断ち切ってくれる。
- 最後に、中庸ということを忘れないことだ。個人によって必要な睡眠時間は異なるが、六時間以下も八時間以上も不健康である。
- フランス女性が太らないのは、食べ物のとり方に関して、何世紀にもわたる経験を無視するような、新しい考え方や現代的な理論を受け入れていないからなのだ。
