先日、川村元気さんの『億男』を読みました。お金のことを真剣に考えてこなかった主人公が、宝くじの高額当選をきっかけに正面から向き合うことになります。話は、落語の“芝浜”とリンクしながら、展開します。あっという間に読み終えてしまいます。本の中で偉人がお金について語った名言が散りばめられていますので、紹介します。
1) 貨幣とは奴隷制度の新しい形だbyトルストイ
2) お金は鋳造された自由であるbyドストエフスキー
3) 人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さbyチャーリー・チャプリン
4) 金持ちが、そのお金をどのように使うかわかるまで、その人間を褒めてはいけないbyソクラテス
5) 諸悪の根源はお金そのものでなく、お金に対する愛であるbyサミュエル・スマイルズ
6) 富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど、喉が渇いていくbyショーペンハウアー
7) 世間は金持ちを尊重し、偉人として認識する。だが偉人となった人間の幸せは長続きしないbyアダムスミス
偉人も、お金について、真剣に向き合わないわけにはいかなかったようです。
その他、私も納得した言葉が以下です。
1) お金を悪者にしてきたんだ。お金を持つと不幸になる。お金で買えない幸せがある。そんな言い訳をして、
お金に怯えて逃げまわってきたんだ。
2) 好きでもないものが、向こうからやってくるわけがない。金持ちにならなかったのは、才能や運がなかったので
はない。 金持ちになるための当り前のことをしてこなかったからなんだ
3) 欲は人間を狂わせるが、同時に私たちを生かしている。人は、明日を生きるために”何かを欲する“生き物だから。
今まで以上に、お金に真剣に向き合おうと思わせる本です。お勧めします。