平成24年2月4日人生に悩んだら日本史に聞こうby白駒妃登美さんの講演でした。
参加された方の多くは満足されていました。
しかし、時期的に講演内容も殆ど忘れている頃ではないでしょうか?
講演をするときには、内容だけでなく、全体の組み立てに半分以上の労力を使います。
白駒さんの講演内容も、実に厳密に組み立てられていました。
基本は以下の1)から4)までの話をしてから、最後の偉人たちの紹介の人数で時間調節をしていました。
講演依頼は、通常45分から120分まで差があるものです、エピソードの数を調節により、与えられた時間に対応することが出来ます。
白駒さんの講演は以下の組み立てでしたが、自分は江戸時代の“粋”という言葉が印象的でした。
1) 江戸時代の印象は良くなかった。
身分制度=職業を選べない
奢侈(しゃし)禁止令;茶色、ねずみ色、納戸色⇒2次元の色を3次元で表す感性、
なぜ、禁止令が何度も出る?・・以外に楽しく生活していたのでは?・・四十八茶百ねずみ色・・凄い感性
裏地は規制なし
*通=“粋”を知る=裏をかく 暴動や100%受容れるのも、“野暮”
*江戸しぐさ・・江戸時代、人口100万人、役人24人、殺人事件年に1件
うかつ謝り:いえいえ、迂闊だったのです。・・争わない知恵
2) 海外(CAの頃)・・日本人は生活のため、欧米人はバカンスのため、
労働は、罰。バカンスは非日常。 日本人は、日常を優先
*古事記や日本書紀⇒神様が働く
*源氏物語:人は、“人につかえるか、自然につかえるか?”⇒日本人にとっての労働は、“神事”
3) 間違った、日本人の自虐的歴史観
インドネシア:日本人に感謝 350年のオランダ統治
植民地は、本国の利益。日本人は、教育、学校⇒民族独立
真実は? 日本の元植民地は、先進国(台湾、韓国)、欧米の元植民地は、後進国
歴史には、功罪の両面がある(光と影):日本が大好き 日本が嫌いな3国(韓国、中国、そして日本)
*愛国主義(自国を愛して、他国も尊重)と国粋主義(他国を排する)
4) 病気(子宮頸がんの肺転移)
争わない:打ち勝とうとすると、相手に力を与える
*マザーテレサは平和集会には参加するが、反戦集会には参加しなかった
正岡子規:武士道の言う覚悟とは、“いつどんな時でも平気で死ねる”ではなく、“どんな時でも本気で生きること”
癌を、ポンちゃんと呼んでいたら、ある日ガンが消えた
・ 夢をかなえることは for me、志をかなえるためには、for you
・ 病院で直してもらうのではなく、パワーを与える気持ちで
⇒結果として、眠っていたDNAが覚醒 *奇跡は、眠っていたものが、Onになる状態
5) 偉人達との対話
・ フレッド和田
1959年オリンピック誘致に尽力 中南米に働きかけ(メキシコ、キューバ、ブラジル)
(1948年のロンドンオリンピックでは参加さえさせてもらえなかった)
*ありがとう、お蔭様で、感謝、報徳、もったいない
*東京オリンピック後も、メキシコへ恩返し、ロサンゼルスで恩返し、日系一世に恩返し⇒恩送り
・ 宇喜田秀家と豪姫・・2年に1度の物資援助を250年以上続ける
日本人として、加賀前だけをもてた誇り 経済を成り立たせる=武士の家計簿
“目に見える経済”と“目に見えない人の思い”の2つのバランス感覚が重要
6) 民族が滅びる3要素
①理想を失う
②すべての価値をお金に置き換える
③自国の歴史=誇りを忘れる
素晴らしい講演をしていただいた、白駒さんに感謝です。
皆さんも、以上を読んで復習していただき、海馬から消えかかっている記憶を、大脳皮質に長期記憶としてしまってあげてください。