ビジネス書とは、一般にビジネスに関連した内容が書かれてある本のことです。手順や手続きを説明したものから、ノウハウや理論、法則を解説したもの、人物伝や講演録などさまざまです。最近はビジネス書ブームでもあり、少し成功すると、誰でも気楽にビジネス書を書いていしまう風潮があります。そのため年間10000種類もの新刊が発刊されていると言われています。そんな中で、今回は1969年に発売された、田辺昇一さんの『心に革命を起せ』を紹介します。田辺昇一さんは、1957年(昭和32年)京都市に田辺経営相談所創業。株式会社タナベ経営は経営コンサルタント企業としてジャスダック上場しています。 田辺イズムを信奉する経営研究集団イーグル・クラブには現在においても各業種で多くの日本一企業があることはよく知られており、創業者である著者の言葉には類をみない迫力があります。本の中からいくつかご紹介します。
① 経営は人間創造の芸術である
② 経営は考え抜くことと行動することの2つに尽きる
③ 策三策なかるべからず・・日和予算、曇り予算、雨予算
④ 会社は経営者の器以上には大きくならない
⑤ 非情の精神は上から下へ発揮すべき
⑥ 独裁であっても独断であってはいけない
⑦ 自分が燃えなければ、他人の心に火をつけられない
⑧ 与えて、与えて、与えぬくことが大いなる得
⑨ 大成する人は、人間を粗末にしない
⑩ 経営三不詳:“人あるを知らず、知って用いず、用いて任せず”
⑪ 凡人に非凡な仕事をさせるのが適正配置である
⑫ 名鐘は大きくたたけば大きく響き、小さく響けは小さく響く
⑬ 金の3ル法則:貯める、つくる、儲ける
⑭ “もう”か、“まだ”かで人生が変わる
⑮ 人間の弱点のうち、最大のものは虚栄である。
⑯ 三多〈多学、多働、多施〉が繁栄を築く
⑰ 楽しさを1日続けたかったら床屋、1週間なら結婚、1か月なら車、1年なら家を持ちなさい。
そして、一生楽しくありたかったら、信念・信仰・仕事を持ちなさい
どれも短い言葉ですが、重みがあります。〈赤字は、今の自分に特に腹に落ちた言葉です〉どれも絶版になっていますが、アマゾンで中古で手に入ります。最近の、軽いビジネス書とは一線を介する迫力です。お勧めします。