私は、家事は殆どしません。そんな自分でさえ、たまに休日に家に一人いると、宅急便、回覧板、電話、新聞の集金など煩わしいことの多さに驚きます。今回ご紹介する本は、4ヶ月半におよぶ育児休暇を取得した梅田悟司さんによる、「やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた」です。この本を読むと、家事に従事していくれているパートナーに感謝するとともに、完璧を求めないことの重要性に気が付きます。男性、女性関わらず、お薦めです。
- いざ育児を含む家事をはじめてみると、 自分の考えの甘さを痛感することになります。 実際に手や体を動かす家事に加えて、 考える家事、決める家事、待つ家事、耐える家事など 今まで気づかなかった数多くの 「名もなき家事」があることを知ったのです。
- ロボット掃除機にも欠点があります。床を片づけておかないと、きちんと仕事をしてくれないのです。
- 靴下は名もなき家事を増やすやっかいな存在です。 裏になっている靴下をひっくり返す。脱ぎっぱなしの靴下を洗濯機に放りこむ。ドロドロの靴下を洗濯機に入れる前に軽くすすいでおく。片方に穴が開いた靴下をもったいないと思いながら捨てる。 なかでも地味に時間を取られるのが、洗濯機から片方の靴下しか出てこなかったときです。もう片方、つまり「相方」がどこにあるかを思い出したり、探しまわったりする手間が生まれる。
- やりたくもないトイレ掃除をするエラい人たちこそが、トイレの神様
- 電子レンジの「おまかせ」モードは、どうしてあんなにもおまかせできないの
- 「わかったよ」「わかった!」「わかった☆」「わかった」 このように最後に1文字つけるだけで、まったく印象は変わります。メールの印象は最後の1文字で決まるので、お互いに注意したいところ
- 納豆はおいしくて、健康にもよく、さらに安い完璧な食材です。ただ1点、洗うときにネバネバしてしまうことを除いては
- 水切りネットの大きさなんて、全国で統一してくれたらいい
- ゴミをまとめたのに、新しいゴミ袋がセットされていない。お風呂を洗ったのに、ブラシが床に転がっている。お湯を入れはじめたのに、湯船のフタが開けっぱなし。洗濯物を取りこんだのに、ハンガーが出しっぱなし。洗濯物を畳んだのに、しまう場所が違う。 家事分担をしてよく起きるのが、こうした「もうひと手間かけないと完璧とはいえない問題」
- 手を抜くことはいくらでもできると思います。ときには、見て見ぬフリすることも大事なはずです。 でも、マジメな人ほど、1つ1つの名もなき家事に向き合い、家事の無限ループにハマってしまうのです。その結果、文字通り「えっ? という間」に1日が終わってしまうのです。
- 家事は無限にある。 だからこそ、完璧はありえない。 不完全でいいじゃない。