FP資格をもつ専門医が、令和3年1月から収入保障保険で、あんしん生命の商品をお勧めする理由

FP資格をもつ専門医が、令和3年1月から収入保障保険で、あんしん生命の商品をお勧めする理由

健康で元気な時は、当たり前のように働くことで収入を得て生活を支えています。しかし、もしも病気やけがで働けなくなったときはどうなるのでしょうか? 死なない程度に生き残って、「事故で障害が残り仕事が続けられない」、「寝たきりになって、生涯介護が必要」、「病気が悪化し退職せざるを得ない」状態になると収入が減り生活費を賄うことができなくなるのです。

そんな万が一に備えるのが、収入保障保険です。しかし、その受給条件が各社様々で、専門医としてお勧めできる商品が少ないものです。そんな中で、今まで自分は富士生命の商品を薦めてきましたが、2021年1月に東京海上日動あんしん生命(以下あんしん生命)より、より良い商品が発売されました。この保険は、とても研究されており、働けなくなる不幸の殆どをカバーしてくれる優れた保険商品です。今回の記事では、FP資格をもつ専門医長谷川嘉哉が、あんしん生命の収入保障保険をお勧めする理由を紹介します。

1.収入保障保険とは?

そもそも、収入保障保険とは以下のような特徴があります。

1-1.実態は死亡保険である

収入保障という名称に勘違いしやすいのですが、あくまで死亡保険です。死亡もしくは所定の状態になった時点から満期まで死亡保険金を給料のように受け取ることが可能な保険です。もちろん、分割ではなく一括で受け取ることも可能ですが、その場合、分割で受け取るよりも合計額が少なくなります。

1-2.保険料が安い

通常の保険であれば、死亡保険金が1000万であれば、満期まで1000万円です。しかし、収入保障保険では、毎月10万円の契約であれば、満期まで30年あれば合計3600万円、5年であれば600万円と、時間の経過とともに受け取れる保険金総額が減っていくため保険料は割安になります。

1-3.掛け捨て

収入保障保険は、途中で解約しても返戻金はゼロ円であることが殆どです。そのため、法人で加入する場合は、全額損金として経費にすることが可能です。

2.死ななない程度に働けないとは?

Japanese senior with medical staff
脳梗塞で片麻痺になったり、糖尿病で透析を受けるようになると、これまでのような仕事ができなくなる方が多いです

多くの保険は、死亡してしまえば、死亡保険金を受け取れます。しかし、専門医である長谷川が問題視するのは、「死なない程度で働けない」状態です。代表的な状態は、以下のような状態です。

2-1.運動障害

脳血管障害で片麻痺が残った場合です。多くの皆さんが、右の手足が動かなくなったりした場合は、今までの仕事が続けられないのではないでしょうか? 残念ながら、この状態は高度障害にも当たらないため通常の死亡保険では対応ができません。そのため、収入保障保険の中には、身体障害者手帳や国民年金法の認定とリンクして保険の支払いが決められています。

しかし、身体障害者手帳とリンクしている収入保障保険は私が知る限り、富士生命、あんしん生命、ネオファースト保険しかありません。多くの収入保障保険がリンクしている国民年金法は、対象が65歳未満に限定されることが多くなります。なお、脳血管障害による片麻痺が、高度障害の認定されない理由については、以下の記事も参考になさってください。

2-2.認知症

65歳未満で認知症になると、働くことができません。しかし、多くの認知症は、当初は運動機能には問題がありません。そのため、通常の死亡保険では、高度障害にも当たらないため対応ができません。そのため、収入保障保険で対応するには、その支払事由が介護保険の認定とリンクしていることが重要です。これが保険によって、介護度1からであったり、2からであったり、3からであったりとバラバラです。最低でも、介護度2では支払われる保険に加入すべきです。

2-3.5つの疾病

通常、悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全になって、仕事が継続できないことがあります。これらを5大疾病といって収入保障保険では対応できる商品もあります。しかし、これらに対して全く保障のない商品も結構あるのです。

3.収入保障保険は、値段で選んではいけない、とは

保険会社各社が販売している収入保障保険については、保障される内容がバラバラです。当然ですが、保障する状況が少なければ、保険料が安くなります。そのため、値段が安い保険に加入して、結果として、十分な保証が受けられなければ、保険料を捨てたようのものです。実際、以下の商品のように専門医として、保障に不安があるものも見受けられます。収入保障保険は、決して値段で選んではいけないのです。

3-1.三井住友海上あいおい生命保険は身体障害が不安?

以前に、こちらの会社で講演をさせていただいた際に、商品について調べさせていただきました。専門医として不安なのは、脳血管障害などの運動障害に対して、身体障害者手帳とリンクされずに、国民年金法にだけでリンクされていることです。身体障害者手帳は、一定の経験を持った医師しか書類を書けません。一方、国民年金法にともなう障害年金の書類は専門外の医師も書けるため、正しい認定がされていないケースが、約10万人いるとされています。そのため講演でも、「貴社の商品は、ベターだがベストではない」と説明させていただきました。


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3-2.ネオファースト生命保険

身体障害者手帳の1〜3級が支払事由であり、がん、脳卒中、心筋梗塞にも対応しています。しかし、介護保険とは全くリンクされず、なぜか高度障害もリンクされていません。専門医としては、認知症に対する保障に不安が残ります。

3-3.富士生命

身体障害者手帳は、1〜4級、介護保険は1からが支払事由であり、以前は、最高の保険と思っていました。しかし、悪性新生物(がん)、急性心筋梗塞、脳卒中、肝硬変、慢性腎不全で働けなくなるリスクに対応できていない点に不安が残ります。

4.あんしん生命の収入保障保険をお勧めする理由

以上より、2021年1月より発売されたあんしん生命の商品が優れている点をまとめると以下の支払事由です。

  • 身体障害者福祉法の3級以上
  • 公的介護保険の介護度2以上
  • 5大疾病が、入院・自宅療養で60日

5大疾病の支払事由が入院だけでなく、自宅での療養も含めて60日以上である点は、専門医としても好感が持てます。現実には、退院してすぐに働けるわけではありません。

正直、あんしん生命の収入保障保険は保険料は高めです。しかし、本当に万が一に対しての手厚い保障を考えると、決して保険料が高いわけでは無いのです。

5.従来すすめていた富士生命加入の方は?

正直、私はブログでも、知り合いにも富士生命の商品を薦めてきました。その方々は、どのようにすれば良いでしょうか?以下の2つの方法をお薦めします。

5-1.追加で加入が超お薦め!

あんしん生命の収入保障保険は、5疾病だけの保障にする設計も可能です。そのため、従来の富士生命の保険はそのまま継続にして、あんしん生命の5疾病の保障の収入保障保険も加入。実は、これが相当良いのです。

富士生命の保障内容は、身体障害者手帳が、4級から支払事由である点、介護度が1から支払事由である点は特筆すべきものです。唯一の弱点である5疾病をあんしん生命で補えば、これは完璧な保証になります。もちろん、最初から富士生命とあんしん生命のダブル加入でも問題ありません。私は、最近は新規で開業される医師・歯科医師の先生には、ダブル加入を勧めています。

5-2.どちらもが無理な場合は、あんしん生命に変更

収入保障保険は、掛け捨てです。従って、途中で解約して、改めてあんしん生命の保険に加入しても、加入者の健康状態に問題がなければ支障がありません。

6.まとめ

  • 収入保障保険は、掛け金が安く、働けない際の生活維持のためには重要な保険です。
  • しかし、収入保障保険の支払い条件は、多種多様で、お勧めできる商品は僅かです。
  • 最もお勧めは、富士生命保険とあんしん生命の保険のいいとこどりです。
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