平成24年6月17日は、ブレイングループの経営方針発表会および行動目標発表会でした。
年に一度、経営者が全社員の前で経営方針を述べさせていただきます。
その後、グループの13部署が昨年の目標の到達発表および来年度の行動目標を発表します。
各部門10分、途中休憩を入れて130分の発表は迫力があります。
さて経営方針発表では以下のような話をさせて頂きました
① ドラッガーの3人の石切職人・・この話は、ある旅人が「何をしているのですか?」と尋ねた石切職人が、
1人目は「飯を食うために働いている」
2人目は「私の技術を発揮している」
3人目は「後世に残る、すばらしい教会を建てている」と答える話です。
当グループの医療介護の仕事は、日々の仕事自体は重労働であり、決して楽しい事ばかりではありません。
特に専門職が多いため、2人目の「私の技術を発揮している」になりがちです。
一人でも多くのスタッフに3人目の石切職人の考え方になってもらいたいと思ってお話させていただきました。
② 自社のサービスの凄さ
現在、医療介護のサービスには、かなりの地域差があります。
特に、リハビリについては、十分に整備されていない地域が多いものです。
当グループでは、慢性期において身体のリハビリおよび脳リハビリが潤沢に提供できています。
さらに、日常生活動作が低下して在宅生活になれば、訪問診療・看護・リハビリが提供され、
最後は自宅での見取りも可能です。
ある意味、元気な時から亡くなるとまでのサービス提供をしています。
ある人からは、『土岐市は恵まれていますね』という言葉までいただいています。
このように土岐市を支えていることをスタッフに再認識してもらいました。
このような社会資源としての事業を継続するために利益も出し続ける必要がある点もお話させていただきました。
③ 砂山の作り方
これは私のオリジナルのお話です。
皆さん、砂場や浜辺で砂山を作ったことがありますか?
最初のうちは、砂を盛っていくだけである程度の山の大きさになります。
しかし限界を超えると、山の上からどれだけ砂をかけても、流れ落ちるだけで大きくなりません。
そんな時は、いったん山の頂上を、押さえつけて富士さんの頂上のように平らにします。
幼心に、せっかく作った山が低くなるので抵抗を感じたものでした。
しかし、平らな部分に砂を乗せると以前よりも土台のしっかした山が出来上がるのです。
この行為を繰り返すと、限界と思われた山よりはるかに大きな山が出来上がるのです。
これは、まさに事業経営も同じです。
ある程度の規模になれば、無駄のようでも一度高さを低くしてでも、土台をつくる。
その結果、大いに成長できるのです。
収益が上がっている時期にこそ、新規事業や教育に力を注ぐことが重要なのです。
皆さんも一度、砂場で山を作って実感してみてはいかがでしょうか?