なぜビジョナリーには未来が見えるのか?byエリックカロニウス

先日、 なぜビジョナリーには未来が見えるのか?を読みました。

先見の明を持つ成功者たちと普通の人びととの違いを脳科学の知見をもとに解明された本です。

ビジネスにおける「人の能力」を新たな視点から見直した本ともいえます。

いくつか紹介します。           

① 脳は「ビジョンをもたらす装置」であり、実在しないものの青写真を作る機能をもつ。また、顕在意識で解決できない問題を無意識化で解決しようとする傾向や、絶えずパターンを探し求めている

② ビジョンとは、「どんな障壁も突き破り、物事の本質を見抜く能力」。言い換えると、ビジョナリーとは、普通の人が見落とすものを見つけられる人

③ 発見力とは、見過ごされているものを見出す能力。

・  経営者にとって大事なのは、ビジョンであって、細部まで知っている必要はない

・  私たちが目に見える世界で見ているものは、自分が思うよりはるかに少ない

・  世界を変えるほどの偉業を成し遂げるのに、目の前に存在しないものを見る必要はない。他人が見落としているものを見落とさなければよいのだ

④ 想像力とは、頭の中を視覚化すること。

・  情報を意識化することで「意味が生まれ、修正され、別の意味に関する解釈や行動の調整などに利用される」

・  いつも最初は空想から始まる。その後、空想と現実を行き来しながら、細かい部分を仕上げていく


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⑤ 思考には二種類ある。

1)顕在意識:物事を知覚したり、会話を思い出したり、出来事を思い返す意識のこと

2)潜在意識=無意識:自覚はできないが、多くの決断がされている。姿勢保持も含む

命令を下しているのは無意識! 意識は、報道官の役割(発表するだけ)

⑥ 人は進化の過程で、ある時点を境に顕在意識で決断を下すようになったが、あまり上手ではない。複雑な決断を下すときは、無意識に任せるべき!

⑦ ビジョナリーは、常にパターンに目を光らせている。パターンが見つかりそうになると不安げに歩き回ったあと、没頭して“フロー”状態になる。

⑧ 脳は常に情報を処理している。これはコンピュータも一緒。しかし、脳の情報処理には必ず、目的がある

⑨ ドーパミンは人にやる気を出させる物質である。ドーパミンが放出されると、幸福感がこみあげてくる。それは、新しい問題に取り組むときにも放出される。そのため、ドーパミン依存者は、新しい刺激の源を探し続けなければならない。ビジョナリーは、“脳に放出されるドーパミン”、“自身の葛藤、理想と現実との乖離”だけでなく既存の環境よりもっと適した存在に進化したいという動機が根底にある

⑩ 共有力:自分のビジョンに他人を巻き込む。感情は人へ感染する。幸せを感じている人がいると、幸せを感じる確率が9%上昇する

⑪ アイデアは、固まる前はセメントで、固まると“意見”になる

 以上お勧めの本です。

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