2025-12-03 預金1億でも“低所得”? 近年、医療費・介護費の膨張にともない、「高齢者の負担をどう設定すべきか」という議論が活発になっています。特に注目されるのが高齢者の“高所得者”区分をどう定義するかという問題です。現行制度では、多くの場合“年金を含む所得額 …
2025-11-26 国民負担増でも医師の特権税制? 日本の医療費は、年々上昇し続けています。高齢化や医療の高度化により医療費が膨張する一方、その負担を支えているのは最終的には国民全体の税金と保険料です。しかし、その医療費を支える国民の多くが知らないまま、「医師・歯科医だけ …
2025-11-12 脱・新聞脳のすすめ―情報を「受け取る」時代から、「選び取る」時代へ―― 私の周囲を見渡しても、50歳以下で新聞を定期購読している人を見かけることはほとんどありません。かつては「朝刊とコーヒー」が日本の朝の定番でしたが、いまやその光景は“昭和の風景”になりつつあります。医療や認知症、ファイナン …
2025-10-22 検査のための受診は本当に必要?──休日診療所で見えた現実と検査の正しい理解 先日、私は休日診療所で1日診療を担当しました。驚いたのは、「もう熱はないけれど検査だけしてほしい」という方の多さです。確かに、発熱の患者さんも数多くいましたが、実際に受診された方のうち約8割は、症状はすでに改善しているに …
2025-10-08 「レカネマブ×障害者手帳」の矛盾 —— 医療費助成を目的とした手帳取得の是非を考える 近年、アルツハイマー型認知症に対する画期的な新薬として注目されている「レカネマブ(商品名:レケンビ)」が国内でも承認され、2023年より保険適用となりました。早期のアルツハイマー型認知症において、アミロイドβを標的とし、 …
2025-10-06 オールドメディアの限界。真実を見抜く力とは? テレビ、ラジオ、新聞といったオールドメディアは、私たちの生活の中で長らく「情報源」としての役割を果たしてきました。しかし、これらの媒体がスポンサーからの収入に依存している以上、その「情報の純度」には限界があります。特に投 …
2025-09-24 【警鐘】湿布は「タダ」じゃない 〜医療財政を圧迫する無意識の負担〜 外来診療をしていると、よくある光景があります。診察が終わるとすかさず患者さんがこうおっしゃいます。「先生、湿布多めにください。できれば○○袋分。」実際、痛みの訴えとは別に、湿布の希望だけで外来を受診される方も少なくありま …
2025-09-22 外国人の方も辞めてしまう介護の現場――低いお給料が大きな課題 今、日本の介護の現場では人手が足りていません。そのため、多くの外国人の方が介護の仕事に入ってきてくれています。でも、長く続けてくれる人はあまり多くありません。 1.介護の仕事に外国人の方も増えているけど… 全国の介護施設 …
2025-09-19 【お薦め本の紹介】本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来 物価高、低賃金に打ち勝つ秘策 『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』は、経済評論家・加谷珪一さんが、今の日本が抱える物価高や低賃金、年金の不安などについて、わかりやすく丁寧に解説してくれる一冊です。社会全体の変化や問題の背景を踏まえながら …
2025-09-10 介護は“おもてなし”ではない 〜「社会資本」としての医療・介護を考える〜 私たちは、日々さまざまな利用者様とそのご家族と向き合いながら、医療・介護の現場を支えています。その中でどうしても感じずにはいられないのが、「介護はサービス業だ」と思っている方の多さ、そしてその結果としての“丸投げ”のよう …