認知症の患者さんから話を聞く場合、まず聞き手自身がリラックスしている事を確認してから、コミュニケーションを始めます。
またリラックスしている事を相手に伝える必要があります。
さらに気を散らしたり、刺激になるような周囲の雑音を減らすことに努めます。
まっすぐに向き合うのではなく、相手に対し少し斜め前に位置するように座ります。
距離感は、お互いの手を前に出したときに両者の手が重なり合うくらいの距離を置くことが望ましいです。
それは、つかず離れずの距離で、
「何かあれば私がいます。大丈夫。」
というメッセージが自然に伝わり、実際に行動にも移せる位置になります。
まっすぐに向き合うと、認知症の人が少し考え込んだり、沈黙したり、触れられたくないことをそっと隠すといった細やかな雰囲気が作られにくくなります。
一度、試してみてください。