糖尿病専門外来をはじめ、多くの患者さんに管理栄養士さんの指導を受けてもらっています。そうすると、間違った知識で、血糖値が悪化してしまった患者さんの報告が届きます。先日も、健康のために「スムージー」を飲み始めた患者さんの血糖値が、急激に悪化しました。
スムージーとは、元々は凍らせた野菜や果物をミキサーにかけて作るものでしたが、現在では、素材を凍らせずに氷とミキサーにかけることが主流になっています。スムージーの名前は、スムーズな食感が由来と言われています。
そんなスムージーですが、味を整えるために、野菜や果物に、最近では、ヨーグルト、蜂蜜、シロップといった甘みも加わっています。結果的に、糖質もかなり増えてしまうのです。実際に、コンビニで売られているスムージーも以下のようにかなり糖質が含まれています。
カロリー | 容量 | 糖質 | |
野菜生活100 グリーンスムージーMix |
139kcal | 330ml | 31.8g |
セブンイレブン グリーンスムージー |
84kcal | 190g | 17.1g |
ファミリーマート グリーンスムージー |
83kcal | 200g | 20g |
ローソン グリーンスムージー |
89kcal | 200g | 19.2g |
普通のご飯やパンと一緒に、コンビニのスムージーを摂ると明らかに、糖質の摂取が過剰になります。そのため、認定内科専門医としては、野菜や果物はとることは大事ですが、スムージーとして摂取することはお勧めしません。飲み物のような気がして、食事をとった感じがなく、他に炭水化物を取りたくなるのだと思います。やはり、野菜・果物をそのもので摂取することが、余分な糖質を摂ることない点からもお薦めなのです。