血糖値スパイク(=食後高血糖)をもつ総合内科専門医として、令和2年4月からリアルタイム血糖値測定器「フリースタイルリブレ」を継続して装着しています。血糖を測定するには、2週間ごとにセンサーを皮膚に装着、血糖測定リーダーで血糖値を読み込む必要があります。
しかしこのほど、スマホにFreeStyleリブレLink アプリが登場。これをダウンロードすることで、スマホが血糖測定リーダーに早変わりすることができました。早速、アプリをダウンロードして実際に使ってみました。「フリースタイルリブレ」については、以下の記事も参考になさってください。
目次
1.血糖測定リーダーが不要
血糖値測定リーダを持ち歩かないことには、とてもメリットがあります。
1-1.置き忘れの心配がない
今までは、血糖値を測定するには、血糖値測定リーダが必要でした。常に血糖値測定リーダを持ち歩くことは結構面倒くさいものです。自宅に忘れてくると、測定自体ができなくなります。その点、スマホは常に持ち歩くため、その心配がなくなります。
1-2.費用負担が減る
このアプリは無料で使えることも画期的です。、これまで必要だった血糖値測定リーダーは、購入いただくか、クリニックから貸し出しをします。そのため、患者さん・医療機関のどちらかに経済的負担が必要でした。しかし、これからは、血糖値測定リーダー分の負担がなくなるのです。
2.データ移行が不要
血糖値測定リーダーは、読み込んだデータ量に限界があるため、定期的にパソコンにデータを移行する必要がありました。それを、怠るとせっかくの過去のデータが失われてしまうのです。その点、スマホに保存されたデータは、共有することができるので、データ移行は不要になります。
3.医療機関とデータの共有
FreeStyleリブレLinkに保存される最長90日間のデータは、クラウドベースの糖尿病管理システムであるリブレViewと連携した場合、自動的にアップロードされ、医療機関と共有できます。つまり、患者さんが医療機関との共有を承諾してもらえれば、医療機関はいつでも患者さんのデータを見ることが可能です。
患者さんが来院しなくても、連絡をして「最近、食後の血糖値の上昇がっ激しいので、食事に気を付けてください」や「とても良い調子ですね、この調子を続けてください」といったアドバイスが可能です。ただし、自分の場合は、スタッフに自分の食生活が監視されているようで、少し恥ずかしいものです。
FreeStyleリブレLinkの詳細については、メーカーのホームページをご覧ください。
4.センサーはアマゾンでも自分で購入可能
センサーはアマゾンでも購入可能です。アプリをダウンロードすれば、センサーは不要なので、安い値段で簡単に開始することができます。多くの方に血糖の測定をお勧めします。知らないうちに、食後に高血糖になる血糖値スパイクになっている人が多いのです。血糖値スパイクについては、以下の記事も参考になさってください。
リブレのセンサーは以下から:
5.まとめ
- Freestyleリブレにアプリが出たおかげで、血糖測定リーダを持ち歩く必要がなくなりました。
- 何よりも、患者さんもしくは医療機関が血糖測定リーダの購入する費用負担がなくなります。
- 今まで以上に気楽に、ネットでセンサーを購入して、血糖値を測定することが可能になります。