【お薦め本の紹介】日本人として最低限の知識を『13歳からの地政学』

【お薦め本の紹介】日本人として最低限の知識を『13歳からの地政学』

ロシアのウクライナ侵攻を考えるうえで「地政学」の重要性を感じます。地政学的にいえば、日本もウクライナのようなリスクを持っているのかもしれません。しかし、いきなり地政学と言われても、正直よくわかりません。

しかし、田中孝幸さんの『13歳からの地政学』はストーリ仕立てでとても分かりやすいです。今こそ、日本人として最低限の「地政学の知識」を持つにはとってもお薦めです。

  • 地球の 7 割が海、 3 割が陸地です
  • 世界中の貿易は 9 割以上が海を通っている。つまり船で運ばれている。
  • アメリカが超大国と言われているのは、世界の船の行き来を仕切る国であるからだ。アメリカは世界最強の海軍を持ち続けるために、毎年10兆円以上のお金を投じていて、世界各地の海に軍艦を展開している
  • 100ドル札の価値に文句がある人にも、銃を突きつけて無理やり受け入れさせることができるのが、軍事力
  • データが送られる速度は人工衛星よりも海底ケーブルのほうがずっと早いし、 これらのケーブルなしにはインターネットは成り立たない。そして、アメリカは世界で一番多くの海底ケーブルを張りめぐらせている。 2 番目がイギリス
  • 自分の排他的経済水域にある海の深さが深ければ、その分自分の縄張りも大きいことになる
  • 日本の近くにはたくさんの深海がある。水深 6000 メートル以上の深海だけをみると、世界で最も大きい海水体積を持っているのは日本だという報告も
  • 核兵器は通常、他の国にわからないところに隠されている
  • 核兵器は、いつまでももぐっているための原子力潜水艦、海の中からミサイルを発射する力、それに潜水艦を隠すための深く、自分の縄張りにできる安全な海という 3 つを確保できて、初めて最強のアイテムになる
  • この最強のアイテムを完全な形で持っているのは、アメリカとロシアだけ
  • 中国が原子力潜水艦を隠すのならば、南シナ海しかない。
  • 領土というのは、ぼーっとしていたら取られるというのが世界の常識
  • アメリカにとっては中国と仲が悪く、戦う必要があればあるほど、中国の近くにある同盟国の日本がありがたい存在になる。中国にとっても、アメリカと戦う必要があればあるほど、近くにいるアメリカの同盟国の日本を無視できなくなる
  • 戦争で負けるというのは、往々にして国がなくなることを意味する。自分の持っていたお金も通用しなくなって、自分の言葉でしゃべれなくなる
  • 安くて良い物が生まれるのには、二つの力が働いている。一つは、技術を高めること もう一つは、できるだけ安く人を雇って使う
  • 異常に安くて良い物は、なんらかの人々の犠牲がともなっている物だと考えてみてもいいだろう
  • 差別の反対語は、交流だとわしは思っている。
  • アフリカの悪いリーダーたちにとっては、人権だとか民主主義だとか面倒なことをえらそうに言わない中国人は、歓迎できる存在
  • 今の当たり前は未来の当たり前ではない
  • しょっちゅう攻められてしまう半島には、主に 3 つの特徴がある。一つ目は、大きな国と国の間に挟まれていること。二つ目は、ほかの国との境目に川や山など、大きな自然の障害物がないこと。三つ目は、豊かな資源や農産物、便利な港といった貴重なものがあること
  • 恩というのは、世話になった人に返せるものではない。ほかの人に、自分が受けたこと以上のことをしてあげることで返すものなんだ
Amazon紹介ページ

 

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ