当院では、糖尿病のコントロール不良の患者さんに糖質制限食を1日1-2食進めています。
私自身もその効果は体験しています。
“糖質制限食”はすでに、単なるブームでなく重要な糖尿病治療の選択肢となっています。
先日、愛知県名古屋市の“FOOD CONTROL SHOP ZERO”さんを訪ねました。
店名の ZEROは、『時代により食生活が変わっていく中で、原点(ZERO)から、食(FOOD)の変化を見直し、管理(CONTROL)する必要がある。食のスタイルは普遍のものではなく、常に進化し続けるものだからです。 ZEROは、現代人~未来人に必要なものを創出するという意志が込められ、糖質0%を目指している指標も意味しています。)というそうです。』
さっそくランチ用に、ハンバーグセットとチーズケーキ購入しました。
写真のように、かなりのボリュームで満足感は十分です。味としても、パンのフスマ粉の癖が少しある程度で問題ありません。
さらにチーズケーキも十分満足できるものでした。
戦後の飽食、エアコンの普及や移動手段の環境整備など生活スタイルの変化にともなって増え続ける生活習慣病。
生活習慣病の一因といわれている「現代人の糖(炭水化物)の過剰摂取」という現状の中、食生活の内容を見直すことこそが健康を維持する大きな要因と考えられます。
実は、糖質制限食は、私の専門である認知症にも関係あると報告されています。
認知症を引き起こす原因はアミロイドβと呼ばれる老廃物です。
脳で作り出され数十年かけて脳にたまっていき、脳細胞の破壊の元凶となります。
このアミロイドβは「インスリン分解酵素」により分解されます。
しかし慢性的に高血糖の状態が続くとインスリンが過剰に分泌される状態になります。
そうすると、インスリン分解酵素の働きは、インスリンの分解に限定されてしまい、アミロイドβの分解にまで手が回らなくなってしまうのです。
高血糖自体も血管を痛めつけて脳細胞に悪影響を及ぼし、認知症のリスクになりますのでダブルパンチです。
これらインスリン過多の状態を防ぐには糖尿病や肥満にならない食生活が大切です。
炭水化物の重ね食いを続けたり、高脂肪なものなどを食べ過ぎたりする食習慣は、太るだけでなく脳に悪影響を与えます。
アミロイドβが溜まり始めるのは早い人で40代から。
中年太りを避けることは糖尿病などの生活習慣病予防になるだけでなく認知症の予防にもつながるのです!