そろそろ黄砂アレルギーの時期? 注意点や対処法など5つのポイントを専門医が紹介

そろそろ黄砂アレルギーの時期? 注意点や対処法など5つのポイントを専門医が紹介

2021年1月中旬から、九州や日本海側で黄砂が観測されたようです。黄砂は、中国内陸部にある砂漠の砂が、3月から5月にかけて「偏西風」に乗って日本に届くことが多いので、今年は、少し早いのかもしれません。

黄砂自体はアレルギーを引き起こす物質はなく、黄砂に含まれている付着成分(細菌やカビなど)が、アレルギー疾患の悪化につながります。

1.黄砂アレルギーによる症状

黄砂による症状は、アレルギー性疾患と同じように、目や鼻、気管支、皮膚などにあらわれます。目に入ると、かゆみや充血などの結膜炎鼻に入ると、鼻水やくしゃみなど鼻炎のような症状を引き起こします。気管支に入ると喘息を誘発させる場合もあるので注意が必要です。

2.鑑別は難しい

黄砂に含まれるカビ・ダニ・ホコリなどが原因のアレルギー性疾患を他の疾患と区別することは困難です。花粉症と同じような症状なので、区別が難しいのです。実際、花粉症と黄砂の両方がアレルギー症状の原因となっていることも多いのです。

黄砂の飛来情報を気にすることで、黄砂の飛来とアレルギーの症状が発症する時期が重なるのであれば、黄砂アレルギーの可能性が高くなります。

3.雨の降り始めに注意

花粉症単独ですと、雨の日は症状が軽いものす。しかし、降り始めの雨には黄砂や汚染物質が多く含まれているため、かえって黄砂によるアレルギー症状が悪化することがあります。

4.治療

特に黄砂アレルギーの薬というものはありません。症状にあわせての対症療法になります。アレルギー症状には、抗アレルギー剤を中心に使用します。詳細は以下の記事も参考になさってください。

5.対策

特別な治療薬がないため、対策が大事になります。

5-1.対策グッズ

黄砂にも、さまざまな対策グッズが市販されていますが、効果がはっきり証明されているのは「マスク」、「うがい」、「メガネ」です。ただし黄砂対策には花粉症用より粒子径の細かいウイルス用マスクを利用するなど、粒子の大きさを考慮することが大切です。PM2.5の方が黄砂より粒子が小さいため、PM2.5用のマスクを使用すれば大丈夫です。


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5-2.鼻うがいは効果的

花粉や黄砂は多くの場合、鼻の粘膜に付着するので、特に「鼻うがい」が効果的です。3年前から、私は患者さんから強く強く勧められて「鼻うがい」を行うことにしましたが、実際にムチャクチャ快適です。

但し鼻うがいは機械を使わないで中途半端に行うと、鼻の奥にうがい液が残ってしまい、中耳炎を起こすこともあります。やはり、自身で鼻でうがい液を吸うことには躊躇するものです。

そこで、ご紹介する機械をつかった「鼻うがい」をお勧めします。40度前後のぬるま湯で、付属したうがい液で行うと、鼻のツンとした感じも殆どありません。終わった後の爽快感が病みつきになり、朝と夕の1日2回楽しみながら行っています。

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6.まとめ

  • 花粉症の方は、実は黄砂の影響も受けている方が多く見えます。
  • 雨の降りはじめには、黄砂や花粉には特に注意が必要です。
  • 機械を使った「鼻うがい」は超お薦めです。

 

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