休肝日は必要?肝臓に負担をかけるのはアルコールだけではありません

年末年始は、飲酒の機会が増え、肝臓がフル回転します。

肝臓をいたわると考えると、頭に浮かぶのが「休肝日」です。

実は、「肝臓を休ませることが良いという科学的な根拠は薄い」のです。

あくまで、「飲み過ぎの人に注意を促すために、休肝日が生まれた」と言われています。

実は、さまざまな調査から、大事なのは1週間の総量なのです。

具体的には、毎日2合、1週間通して14合以内なら悪影響はほとんどないといえます。

しかし、毎日3合、1週間で計15合を超えると飲み過ぎです。

そんな人が2日間飲まなければ、1週間で計15合に抑えられ、14合という目標に近づくためには、「休肝日の設定は総量コントロールする現実的な手段」となるのです。

特に飲み会などでは摂取総量を把握することが難しいため、飲まない日を設けることは有効となります。

このように大事なのは1週間の総量ですが、1回に5~6合を飲む“無茶飲み”もよくありません。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


危ないのは、急性アルコール中毒だけではなく、肝臓の許容量を超えれば、血中のアルコール濃度が高くなります。

無茶飲みの回数が多い人ほど、脳卒中になるリスクが高まるという統計があるため、総量だけでなく、1日当たりの「適量」を守ることも大切です。

実は日々の生活の中で、肝臓に負担をかけるのはアルコールだけではありません。

暴食やカロリー過多の食生活も肝臓にとって大きな負担になります。

とりすぎた炭水化物や脂肪は中性脂肪として肝臓に蓄えられます。

過剰なカロリー摂取は脂肪肝を招きます。

もともとアルコールは肝臓で中性脂肪をできやすくしたり、肝臓から中性脂肪を排出しにくくしたりします。

脂肪肝にアルコールの負荷が加われば、肝臓病になるリスクはさらに高まります。

以上より、「休肝日」という言葉が気になりだしたら、アルコールだけでなく食生活全体も見直してみる必要があるのです。

長谷川嘉哉監修シリーズ