痩せすぎた女性が陥りがちな、糖尿病になりやすい耐糖能異常とは?

痩せすぎた女性が陥りがちな、糖尿病になりやすい耐糖能異常とは?

糖尿病というと、太った人が罹るものと思われがちです。しかし、最近の報告では、痩せた女性の方が、耐糖能異常を呈して糖尿病になる可能性が高いことが明らかになってきました。決して痩せているから、糖尿病になりにくいわけでは無いのです。

実際に、体重が増えることで悩んでいる女性だけでなく、体重が増えないことで悩んでいる女性も多いものです。当院の事務員も、3人ともがBMIが18.5以下の痩せすぎです。今回の記事では、総合内科専門医の長谷川嘉哉が、痩せた女性が糖尿病になりやすい理由と対策についてご紹介します。

1.食後高血糖となる「耐糖能異常」が痩せた若年女性に多いとは?

順天堂大学の代謝内分泌の研究グループの研究成果は以下のようなものです。

1-1.痩せた女性の耐糖能異常が7倍

研究は、18~29歳の女性が対象です。そのうち、痩せ型のBMI 16.0~18.49の98人と、標準体重のBMI 18.5~23.0の56人を対象に、耐糖能異常の有無を診断するための検査である75g経口糖負荷試験を行い、耐糖能異常(糖負荷2時間後140mg/dL以上)の割合を調査しました。その結果、痩せ型の女性では耐糖能異常の割合が7倍高いことが分かったのです。

1-2.耐糖能異常とは?

そもそも、「耐糖能異常」とは、食後に高血糖になっていることを意味します。具体的には、空腹の状態で75gのブドウ糖を飲んでもらってから2時間後の血液検査を行います。その結果、2時間後の血糖値が、140㎎/dℓ以上199㎎/㎗以下の状態を「耐糖能異常」といいます。もちろん、2時間後の血糖値が200㎎/㎗を超えた場合は、糖尿病と診断されます。

1-3.糖尿病やメタボリックシンドロームの原因に

つまり、「耐糖能異常」とは、正常と糖尿病の間の状態と言えます。多くは、肥満などの体重増加に伴うことが多いとされ、2型糖尿病やメタボリックシンドロームの原因となるのです。

そんな「耐糖能異常」が、肥満ではない、痩せた女性にも起こるという今回の結果は意外なものです。考えてみると、当院の管理栄養士さんも若くて痩せているのですが、食後高血糖が見られます。やはり、痩せていも注意が必要なようです。

Woman checking glucose level with a remote sensor and mobile phone, sensor checkup glucose levels without blood. Diabetes treatment.
FreeStyleリブレを用いれば、食後高血糖が手軽に計測できます

2.痩せた女性とは?

痩せているか否かは、「BMI指数」という数値が使われます。BMI指数とは、Body Mass Indexの略で、肥満度を表す指標のことです。BMI=22を標準体重とし、25以上を肥満、18.5未満を痩せすぎと判定します。この標準体重は人が最も病気になりにくい体重だといわれています。

BMIの計算方法は、BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))で行います。

たとえば身長160cm、体重56kgであれば、56÷(1.6×1.6)=21.9と標準体重です。一方、女性の憧れの体形の一つである、身長164cmで体重49kgであれば、49÷(1.64×1.64)=18.2となり、「痩せすぎ」と判定されます。「痩せすぎ」と聞くと、いい感じがしますが、健康的にはまったく逆です。164cmの身長があれば60kg前後で標準体重となります。

以下に簡単に計算できるフォームを用意しましたのでご利用ください。

実際に日本では痩せた女性の(BMIが18.5未満)の比率が先進国の中て最も高く、とくに若年女性では、痩せた人の比率が約20%ととても高くなっているのです。


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3.なぜ痩せた女性が「耐糖能異常」になりやすい?

「耐糖能異常」や糖尿病は、インスリンが効果的に働かない状態である「インスリン抵抗性」が原因となります。「インスリン抵抗性」は、従来言われていた肥満だけでなく、瘦せ型でも起こることが分かったのです。

痩せた女性の多くは、食事量も少なく、運動量も少ないという「エネルギー低回転」の状態になっています。その結果、筋肉量も減少しており、インスリンの効果が十分発揮されなくなり、肥満者とは異なる機序で、「インスリン抵抗性」を生じてしまっているのです。

4.予防方法は

痩せ型の女性が、「耐糖能異常」を予防するには、ただ食事量を増やして体重を増やすだけでは不十分です。食事は、筋肉の減量と言える「良質なタンパク」、具体的には肉、魚、卵を積極的に摂取しましょう。

そのうえで、筋肉が増えるような運動を加えることが大事です。具体的には、まずはウォーキングなどの有酸素運動からはじめ、そこに筋力トレーニングを加えることが理想です。

5.運動が苦手な方には、ブレインボード®もお薦め

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ブレイングボード®

ただし、そもそも瘦せいている女性は、運動が苦手な方が多いことも事実です。そんな時には、ブレイングループが開発ししたブレイングボード®がお薦めです。

ブレイングボードは、乗るだけで普段は使わない筋肉が延ばされることに気が付きます。その状態で、数分間足踏みをするだけで、有酸素呼吸ができてしまいます。その後、片足立ちになって、反対の足を前後左右に動かし、さらには股関節を前後に回すと、筋力とバランス力をフルに使うことが体感できます。私は毎朝、行っていますが、息が荒くなることが実感されます。

まさに、「ブレイングボード®」の上で運動するだけで、「有酸素運動」「筋力トレーニング」「柔軟性向上」「バランス性向上」の4つの運動が一度にできます。

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6.まとめ

  • 糖尿病の前段階である「耐糖能異常」は痩せた女性に、標準体重の方より7倍認められました。
  • 一つの原因として、肥満とは異なる作用機序による「インスリン抵抗性」が考えられます。
  • 予防のためには、タンパク質を中心とした食事と、筋肉を使う運動がお薦めです。
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