これからの“真夜中の看取り”

2014-05-09

医療法人ブレイン土岐内科クリニックでは、年間50名程度の在宅看取りを実践しています。皆さん、“人が死ぬ”というと真夜中と思われるかもしれません。しかし、統計を取ると時間帯は、朝も昼も夜もほぼ均等に亡くなられています。それでも月に1-2回は夜間に呼び出されることになります。

当院では橋本先生と分担していますが、真夜中に起こされて、車を運転して患家に向かうのは結構きついものです。それでも、患者さんのご家族からの“心からの感謝の言葉”のお蔭で続けることができています。

しかし昨年末、ある患者さんの家族から頼まれたことがあります。『真夜中に亡くなった場合は、先生への連絡は朝ではいけませんか?身内も高齢であり、真夜中の対応は避けたいのです』という依頼です。“老衰”による最後であれば、何も急ぐことではありません。ご家族の依頼に答えることにしました。最後は、真夜中の3時ごろには呼吸は停止していたようですが、そのまま様子を見ていたたきました。ご家族から朝6時に連絡をいただいてからご自宅に伺い、死亡を確認しました。そこから身内に連絡し、葬儀屋さんに連絡をされていました。結果的には、何の問題もありませんでした。


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多くの開業医の先生は、一人で運営されています。そのため真夜中の呼び出しが負担となり、自宅での看取りをお断りされている方も見えます。しかし皆さんが、“真夜中に亡くなった場合は、朝に連絡する”ことを通常と考えてもらえれば、今まで以上に在宅看取りを行う医師が増えると思われます。

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