医師向けのセミナー・・困った質問者達

平成24年8月22日(水)の岐阜県高山市での講演は、地域の医師会の先生方への講演でした。

通常は、介護職や、一般の方への講演が多いため、医師の方々への講演はいろいろな面で緊張するものです。

医師それぞれの専門性にかなり違いがあるためです。

ちなみに今回の対象は、“認知症が専門ではないが、通常の診療で認知症に接している開業医の先生”でした。

多くの方々の前で話をする場合、講演とセミナーは分ける必要があります。

この違いは何でしょうか?

自分なりには、『講演は何度聞いての良い話』です。

一方、セミナーは、『情報を伝えること』が目的であるため、講演のように同じ話を聞くことはあまりありません。

そのため、通常の講演の場合は、パワーポイントは使いません。

いわゆる聴衆を、“良い話”に釘付けにするため“声・抑揚による音声”と“表情・衣装によるビジュアル”を屈指します。

そのため、パワーポイントがあると、演者・聴衆ともに対象がぶれてしまいます。


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しかしセミナーは、短時間に情報を伝達する必要がある分けですから、逆にパワーポイントが有効になります。

もちろん、今回の医師向けの講演は、セミナーになりますのでパワーポイントを使用させてもらいました。

講演の評価の一つは、最後の質問の数だと考えています。

そのため、講演後に自由闊達に、質問が出ると嬉しいものです。

高山の講演でも、幸い多くの質問をいただきました。

皆様の、日常診療にお役に立ってば嬉しいと感じました。

ところで医師の講演では、必ず現れる“困った質問者”が見えます。

講演会の主旨も考えずに、“難しい質問をする方”、“質問でなく自分の意見だけを話す方”、“威圧的で攻撃的な方”。

このような質問は、演者も司会者も他の聴衆も一様に“困って”しまいます。

このような質問者が、患者さん、医療スタッフや介護スタッフと協力して仕事ができているのかと心配になりました。

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