平成24年7月11日(水)は名古屋の金山のボストン美術館へ「日本美術の至宝」を見てきました。
私は知らなかったのですが、ボストン美術館は、現在10万点を超える日本美術コレクションを保有しているそうです。
コレクション形成に貢献した一人が、日本人以上に日本美術への慧眼を持ったウイリアム・スタージス・ビゲローであったそうです。
日本人が価値を十分認識できていなかった作品も彼により見いだされ、ボストンで保存されていたことは、日本人としては残念な気もしますが、やはり感謝すべきなのでしょう。
海外に渡った日本美術を蘇らせ一般に公開することは、何よりも日本文化を海外に広めることになると思われるからです。
ちなみに、今回の展覧会は、東京国立博物館での展示を皮切りに、名古屋で前期:2012年6月23日(土)~9月17日(月•祝)と後期:2012年9月29日(土)~12月9日(日)に分けて開催されています。
その後は、九州国立博物館、さらに大阪市立美術館と1年以上かけて全国を巡る事からも企画の意気込みが伝わってきます。
前期の目玉は何と言っても、在外二大絵巻と言われる「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻」です。
絵巻の鑑賞には時間がかかるため、平日の昼間でさえ少し並んでいましたが、それ以上に価値のあるものでした。
また、先回まで日経新聞に連載されていた長谷川等伯の「竜虎図屏風」やあまり日本では知られていなかった奇才 曽我蕭白の「雲竜図」はかなり見ごたえのあるものでした。
最近でも、傑出した美術展です。
是非、ご覧になる事をお勧めします。
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