考えてみると、昔はコンビニもなく、ファーストフードもありませんでした。今の時代、身体に良い食事をする以前に、身体に害を与えない食事をすることすら難しいのです。そんなことに、改めて気が付かせてくれるのが、南清貴さんの『40歳からは食べてはいけない 病気になる食べもの』です。是非、40歳という年齢に関係なく、一読して食生活を改善することをお薦めします。
- 食事とは、約 50 種類ある必須栄養素と、約5000種類にも及ぶと言われる植物栄養素という、2つの異なるグループの栄養素をそれぞれ、万遍なく、過不足なく、身体の外側から内側に摂り込む行為である。
- いまや「国民の5人に1人が糖尿病またはその予備軍」というのは、厚生労働省が堂々と発表している日本の哀しい現実
- 糖尿病の原因は甘いものの摂り過ぎと思われがちだが、それだけではない。原因としては大きく3つあって、それぞれが連動している。その3つとは、1つ目が「白い悪魔の三兄弟」、2つ目が「トランス脂肪酸」、3つ目が「クロム不足」
- 穀類を主食として豆類、野菜、海藻、それに小魚や貝類を少量添える「元禄時代以前の日本の食事」こそが、人類の理想食
- 国をあげて食生活の改善に地道に取り組んできたアメリカでは、ここ 20 年で 22%癌死が減少した
- きちんとした素材できちんとした料理をすれば、酒だけで十分甘みは出るのだ。
- 人工甘味料は私たちの身体のなかで分解されずにそのまま巡り、排泄もされずにやがて肝臓、腎臓などの臓器に蓄積されていく。何にも使われることなく 溜まる一方
- 食べているものによって、人間の質やレベルは圧倒的に違ってきてしまう。健康のレベルも、気持ちや気分といった精神的な部分も大きく変わる。
- 私たちはできるだけトランス脂肪酸を摂り込まないようにしなければならないのだが、ファストフードやファミリーレストラン、コンビニで売られているものを無自覚に食べていると、とんでもない量のトランス脂肪酸を摂り込むことになっている。
- 先進国と呼ばれている国の中で、トランス脂肪酸の摂取量に何の規制もかけていないのは日本くらい
- コンビニ弁当に象徴される工業製品化された加工食品というのは、素材そのものが劣悪であることに加えて、大量に化学物質を使わないと成立しない
- エンゲル係数が下がるのと同時に外食の比率は上がっていき、そこに足並みをそろえて上がってきたのが医療費なのだ。しかも、医療費の大半が生活習慣病に費やされている
- 工業製品的な加工食品では、塩と砂糖と油の配分でうまいと錯覚させることがテクニック
- コンビニやファストフード、ファミリーレストランのサラダの野菜は、消毒のために 次亜塩素酸ソーダ という消毒液に浸けられてから、その臭いを消すために長時間水洗いされる。そうしないと臭くてとても食べられないからだ。その長時間の水洗いの間に、野菜が本来持っていた水溶性の栄養素はほとんど流れ出ている。
- 意識が変わって行動が変わるというのがよいのだろうが、先に行動を変えるという手もある。まずは、コンビニの食品は食べない、ファストフードの店には行かない、カップ麵は食べないなど、できることはいくらでもある。