【お薦め本の紹介】ビジネスエリートになるための投資家の思考法

【お薦め本の紹介】ビジネスエリートになるための投資家の思考法

投資をしているものからすると、全財産が銀行預金という人を見て、「頭がおかしいのでは?」と思っていました。この本では、そんな金融リテラシーがない人たちに対して、「真面目に働くだけの人生はむしろ 投機的」という言葉で始まります。これからの時代は、社会で生きてく上では、職業に関わらず投資家的な思考法が要求されることが理解できます。

  • この 20 年間、日本人の平均年収は400万円台前半のままで、上がるどころか下がっています。賃金は韓国やイスラエルよりも低くなり、労働生産性も先進国中最下位(OECD加盟 38 ヵ国中 23 位)
  • サントリーの新浪剛史社長の「45歳定年説」やトヨタ自動車の豊田章男社長の「終身雇用を守るのは難しい」といった発言に象徴されるように、終身雇用制度も退職金制度も崩壊寸前
  • 5年後、10年後も今の会社があるかどうかわからない変化の激しい時代に、自分の人生を雇用主に預けること自体、無謀な賭け
  • 長期投資とは、中短期で株の売買をして利ざやを儲ける「投機」「ギャンブル」とは根本的に違います。ビジネスの本質(=事業の経済性) を見極めて、株式を長期保有することでその企業のオーナーになるということです。
  • すべての経済活動は顧客の問題解決
  • 終身雇用制度や年功序列など、仕事ができなくても給料をもらえる仕組みが長く続いた弊害もあるのでしょう。自分が顧客にどんな価値を提供しているのか、わからないまま働いている人が多過ぎる
  • 誰でも簡単に手っ取り早く儲かる方法」なんていうものは絶対にない、 ということは断言できる。
  • 大事なことは「確実に」時間がかかるということです。人はできるだけ速いスピードでお金持ちになりたい生き物なので、この時間をかけたプラスサムゲームを好んでやる人は少ない
  • 本当に強い事業であれば、経済が正常化したときには収益性が必ず戻ってくる
  • ベンジャミン・グレアムの言葉が絶妙に表現しています。 「株価は短期的には投票機(voting machine) だが、長期的には重量計(weighing machine)
  • 「利益確定をしなくてもいい」ことが機関投資家と比べた時の、個人投資家の最大の強みなのです。それなのになぜ「利確」する?
  • 売上に関しては 30 兆円を超えるトヨタと5000億円ほどのフェラーリを単純比較することはできませんが、フェラーリは右肩上がりでこの10年で2倍近くになっており、トヨタは横ばい〜微増トレンド
  • 富裕層にとって、フェラーリは車の姿をした最高級ランクのラグジュアリーグッズなのです。そうなると、フェラーリの競合はオーデマピゲの時計やハリー・ウィンストンのジュエリーかもしれませんし、プール付きの別荘かもしれません
  • フェラーリとエルメスに共通するのは、自社が長年かけて築き上げたブランドの価値を理解し、その価値を守るように供給量を慎重にコントロールしている点です。だからこそその財は希少性が守られ、高い資産価値を持つ
  • 私はこの「自分で働く=自分資産」と「自分以外に働いてもらう=金融資産」を組み合わせる考え方を「ジブン・ポートフォリオ」と呼んでいる
  • 一人一人の国民がもっと経済的にも精神的にも自立して、自らの価値を増大させると同時に、お互いの才能を持ち寄って、より大きな問題を解決するべく相乗効果を発揮しましょう

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長谷川嘉哉監修シリーズ