シンプルですが、改めて勉強になる本です。たった3語から成る、あなたをお金持ちにしてくれるアイデアは、 ジャスト・キープ・バイイング(ただ買い続けなさい)です。
- 富を築くためになにより重要なのは、米国株をいつ買うかではなかった。 カギを握っていたのは、 買い続けること だった。
- 「S&P500」の株を買うことは、実質的に、米国の大手上場企業500社の従業員を、あなたを豊かにするために働かせるのと同じことだ。
- 投資資産が少ないなら、貯金を増やすこと(そしてそのお金を投資すること) に注力すべきだし、すでに大きな投資資産があるのなら、投資計画に時間を費やしたほうがいい。
- 貯金は貧しい(投資をするお金がない) 人のためのものであり、投資は豊かな(投資をするお金がある) 人のためのものだ。
- 予想投資収益額のほうが多い人は、所有している投資資産の配分調整に多くの時間を割くべきだ。
- 下位 20%の所得者は毎年収入の1%を貯金し、上位 20%の所得者は24%を貯金している。さらに、上位5%の所得者は37%を、上位1%の所得者は51%を貯金している。
- すべての年代で貯蓄率と富との間に正の相関関係が見られる。つまり、富が増えれば増えるほど貯蓄も増えるのだ。
- 意欲や能力ではなく、元手となる資産がないことがいかに人々を貧困に 陥れているかを説明している。
- 「できるところは引き締め、後は収入を増やすことに集中する」 ——これが、資産を増やすための鉄則なのだ。
- 罪悪感を覚えずに買い物が楽しめる2つの方法
- 1 2倍ルール 「贅沢な買い物をするときは、必ずそれと同額の投資をする」——これが2倍ルール だ。 2 「充実感」を第一に考える お金を安心して使うための2つ目のアドバイスは、 充実感が得られるお金の使い方を優先させること
- 全体的な幸福度を高める5つのお金の使い方が記されている。 それらは次のとおりだ。 ・体験を買う ・自分のために(たまに) 贅沢をする ・時間を買う ・前払いする(例:旅行費用の全額を前金で払う) ・人のために使う
- 本当に難しいのは、お金の使い方ではなく、人生で本当にほしいものが何かを見つけることなのだ。
- ヴァンダービルト家が没落した大きな理由は、「ライフスタイル・クリープ」と呼ばれる現象によるものだ。 ライフスタイル・クリープとは、収入が増えたときに、その分だけ生活レベルを上げようとすること。まわりに見栄を張りたいという思いがその原動力になっていることが多い。
- 「昇給額の 50%を貯金する」というルールはシンプルで実行しやすい。 増えた収入のうち、半分は現在の自分のために使い、半分は未来の自分のために使う。
- 人が借金をする理由はたくさんあるが、理にかなっているのは、おもに次の2つだ。 1 リスクを減らす 2 借入コストを上回るリターンが生み出せる
- 資産に対する負債比率が高い米国の世帯では、「ストレスと抑うつが増え、健康全般の悪化(自己報告に基づく)、血圧(拡張期) の上昇」が見られた。
- 家の価値は暴落しにくいが、長期的に富を手に入れられる可能性も低い。なにより、たとえ住宅価格が大幅に上がったとしても、その家を売って安い家に住み替えるか賃貸で生活するかしない限り、利益は得られない。
- 老後生活者は30年間以上、老後資金を使い果たすことなく、 50対50(株式5割、債券5割) のポートフォリオから毎年4%を取り崩せることを明らかにした。
- 4%ルールを実践している間に、資金が枯渇する可能性は歴史的に見て非常に低い。
- 支出は、 年齢が上がるにつれて 減っていく のである。
- 仕事は長生きにも役立つし、脳の健康にもとてもいい。
- 現代には投資すべき確固たる理由がある。 ここでは、私たちが今すぐ投資をすべき3つの理由について説明する。 1 老後に備えるため 2 インフレから資産を守るため 3 「人的資本」を「金融資本」に置き換えるため
- 労働収入のない退職者にとって、 インフレに対抗する唯一の武器は投資資産を増やすこと。
- 投資とは、自分が働かなくなっても代わりにお金を生み出し続けてくれる金融資産をつくること なのだ。
- 100年の間に 50%以上の暴落が2回、 30%の暴落が4〜5年に1回、2年に1回以上 10%の下落があることを予期しておかなければならない。
- このような不安に対処する最善策は、 長期的に投資 することだ。
- 株はよく食べるため、債券はよく眠るために買え
- 1920年3月のダウ平均株価の構成銘柄 20社のうち、100年後もこの指数にとどまっている企業は1社もない。なにごとも永遠には続かないのだ
- 個別株投資は、多くの個人投資家を 焼き尽くしてしまう投資哲学
- すべての下落が悪いわけではない。実際、1950年以来、 年間最大下落率が 10%以下の場合はすべて、S&P500は年間リターンをプラス で終えている。
- 1世紀に2、3回の割合で起こると予想される 50%の市場暴落に腹を据えて対応できなければ、一人前の投資家とはいえず、大したリターンも期待できないだろう
- 市場が50%以上下落したときには、 できる限り投資すべき