人生100年時代」といわれる今、「 60 歳で定年退職して、あとはのんびり」などと考えているとしたら正直見通しが甘すぎるという指摘には共感です。
- 男性の約半分は 85 歳、女性の約半分は 90 歳くらいまでは普通に生きる時代
- お金の関わる手続きが山のようにあります。これらの手続きを、よくわからずに、なんとなく適当に行うのと、きちんとお得な方法で手続きするのとでは、 1000万円以上の差を生む こともある
- 70 歳以降も男性4割以上、女性2割以上が働いている
- よほど余裕資金がある場合を除いて、早期退職をするべきではない
- 老後の生活費は現役時代の生活費の7〜8割になるともいわれます。
- 医療費や介護費として 1人500万円を足した金額が、老後に必要な金額の目安 となります。
- iDeCoやNISAを利用すると、投資の王道と呼ばれる「 長期」「 積立」「 分散」投資を少額からスタートできます。
- 実際に役職定年を経験した方のうち、 役職定年後の年収が減った割合は実に9割以上。年収が半分未満になった人も約4割いるのです。
- 役職定年で年収が少なくなると、将来受け取れる厚生年金の金額も減ってしまいます。
- 退職日が1日違うだけで退職所得控除が 70 万円変わる
- 退職翌年の住民税のお金は、事前に確保しておく ことが大切です。 なお、退職金にかかる住民税は例外で、退職金から天引きされます。
- なるべく長い間繰り下げ受給を行い、受け取れる年金額を増やしたほうがいいといえるでしょう。
- 年金の繰り下げを行っているときに、不測の事態が起きてまとまったお金が必要になることもあるでしょう。その場合は、 それまで受け取ってこなかった年金を最大5年分さかのぼって一括で受給できます。
- 繰り下げ待機中に亡くなった場合、 遺族が請求できる年金(未支給年金)は過去5年分
- 今から急いで、民間の医療保険や介護保険に加入する」のはいっさい不要
- 住宅ローンは他のローンに比べてずっと低い金利で借りられるローン です。その返済をしてお金が少なくなったがために、他の金利の高いローンを借りるようでは本末転倒です。一括返済をせずに退職金は資産運用に回す ほうが断然いいでしょう。
- 離婚時の年金分割は、 そんなに〝おいしい話〟ではない
- 年金分割で分けられる年金は厚生年金のうち婚姻期間中に保険料を支払った部分のみ。婚姻期間外の厚生年金や、国民年金は分割できないため、 単純に「相手の年金が半分もらえる」わけではない
- 在職老齢年金で年金が減る対象はあくまで「 60 歳以降厚生年金に加入しながら働いている人」です。 厚生年金に加入しないで働けば、いくら稼いでも厚生年金が減らされることはない のです。 自営業やフリーランスといった、個人事業主の形で働けば、厚生年金に加入しないので、 47 万円を超えても年金は減らされません。
- 老齢基礎年金を繰り上げ受給したあとに所定の障害状態になっても、原則として障害基礎年金が受け取れません。
- 夫の遺族厚生年金は非課税ですが、妻の老齢厚生年金は課税なので、老齢厚生年金を繰り下げても恩恵を十分に受けられない可能性がある、というわけです。
- 失業手当が受け取れるのは 64 歳まで。 65 歳からは失業手当ではなく、 高年齢求職者給付金(第4章で解説)が受け取れます。
- 高年齢雇用継続給付には、「 高年齢雇用継続基本給付金」と「 高年齢再就職給付金」の2種類
- どちらも、 60 歳以降の給料が 60 歳時点の 75%未満になったときに、最大で 15%の給付金が受け取れる 制度です。
- 任意継続すると、会社が負担していた保険料も自分で支払う必要があるため、保険料負担は増加しますが、次に説明する国民健康保険よりも保険料を抑えられる場合があります。
- 今後はますます繰り下げ受給を選択しやすくなると考えられます。基本は繰り下げ受給で年金増額を狙いつつ、万が一のときには一括受け取りを行う……
- 資産の取り崩し。 「前半は定率、後半は定額」が最も賢い方法
- 楽天証券の「定期売却サービス」 では、楽天証券で保有している投資信託を自動的に売却することができます。受取日は毎月1回、1日〜 28 日の間で指定可能。
- 先にiDeCoの一時金を受け取り、5年以上空けてから小規模企業共済の一時金を受け取れば、それぞれに各加入年数に基づいた退職所得控除を適用することができます。
- 健康保険や高額療養費制度があることで、医療費はそれほどかからないのですから、食事代や差額ベッド代については、できるだけ貯蓄でまかなうようにすべき
- 「タイムバケット」というツールを用いて、人生のどこで何をやるのか、「見える化」してみてください。まず 現在をスタート、予想される人生最期の日をゴール とします。そしてその間を3年、5年、 10 年で区切り、その区切り(時間のバケツ=タイムバケット)に、やりたいことを入れていきます。
