年金の掛け金も払わないような人が、貯金できるわけがない!

2014-12-22

認知症専門外来では、初診の段階で年金額をお伺いします。今の時代、年金額知らずして適切な診療はできないのです。医療介護の現場ではそれほど年金が大事です。そんな気持ちから投稿した記事が以下です。

“神経内科専門医の立場から年金について申し上げたい。通常、入院により働けなくなった場合、最初に傷病手当(これは厚生年金のみだが)が18ヶ月支給される。障害が残った場合は、障害年金が支払われる。さらに不幸にして死亡した場合は、遺族年金が支払われる。以上のような保証の後、老齢年金が支給されるのである。現在の年金議論はあまりに老齢年金支給に片寄っていないだろうか。このような優れた保険は民間ではまず作ることはできないのだから。”

年金とは、このように至れり尽くせりの制度なのです。もしも私が厚生労働大臣になったら堂々と訴えます。『これだけ手厚い保障がついた年金制度が、払った額より貰った額が少ないのは当たり前です!』


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


ところで年金の話になると、“貰えるかどうか分からない年金に加入するぐらいなら自分で貯金をした方が良い”とおっしゃる方が見えます。このような方は、年金制度自体を十分理解されていないようです。厳しい言い方をすれば、年金の掛け金すら払わないような人が、貯金できるとは思えません。外来でも、きちんと年金を払っていた人ほど、貯蓄もキチンとしています。年金が少ない方には、医療介護のアドバイスも制限されます。国家の破たんを心配する前に年金には加入されることをお薦めします。

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ