【お薦め本の紹介】改めて両親に感謝『高学歴親という病』

【お薦め本の紹介】改めて両親に感謝『高学歴親という病』

「高学歴親」という従来にはない視点で書かれています。自身が、高学歴親であるか否かは関係なく、親として学びの多い本です。私の親は高学歴ではありませんでしたが、「基本的生活習慣の徹底」という点では、素晴らしい教育をしてくれたのだと改めて感謝しました。

  • 干渉・矛盾・愛という3つのあぶない
  • 高学歴親が 愛してしまう要素のひとつに、高齢出産があります。大学や大学院を卒業しキャリアを築いた親たちは晩婚傾向にあります
  • 「育てられたように」育てようとする高学歴親
  • 善玉ストレスと悪玉ストレス 「子育てとは、子どもへの心配を信頼に変えることです」
  • 不安感情はそのまま「干渉・矛盾・愛」という子育ての三大リスクにつながります。要するに子どもの自立や成長を阻むことになる
  • 私が出会った摂食障害の子たちのほとんどが、親御さんに過度な食へのこだわりがありました。
  • 子どもたちと面談すると「うちの親、キツいんだ」という表現をします。強く厳しい口調で話すとかではなく「存在が重い」。干渉が強すぎるらしい
  • 多くの親子を見てきた私の実感としては、食事は作るけれど出来合いのものも使う、でも食べることを心から楽しんでいる親たちの子どもは摂食障害とは無縁
  • 振り込め詐欺は欧米ではあまり聞かれない犯罪です。聞くところによると、この類の親ごころを刺激する詐欺は、日本、韓国、中国など東アジア特有の犯罪
  • 母親は娘に対しても 愛し、干渉し、矛盾に満ちた子育てをするのですが、大人になると共依存関係が薄れます。そこまで過保護ではありません
  • これに対し、息子とのほうが娘以上に共依存関係に陥りやすいと感じます。息子に対し、どこまでも過保護・過干渉であり続けます。この男の子に対する母親の愛が、他の国に比べて圧倒的に振り込め詐欺被害に遭いやすい背景
  • 性差に関係なく共通しているのは、問題の起きる家庭では、父親の存在がほぼ見えてこないこと
  • 子どもが生まれてから5歳くらいまでに、まず「からだの脳」を育てなくてはなりません。
  • からだの脳が育つ時期を追いかけるように1歳から「おりこうさんの脳」の育ちが始まります。
  • 最後に10 歳から 18 歳までにかけて育つのが「こころの脳」です。
  • 多くの親たちが「からだの脳」を育てずに、「おりこうさんの脳」と「こころの脳」の機能を求めています。それが、高学歴親が子育てでつまずく大きな要因
  • 「どんな子を育てたいですか」に対する答えは以下のようになります。 その1 「からだの脳」時代は「原始人のような子」 その2 「おりこうさんの脳」時代は「学校の勉強以外の知識欲がある子」 その3 「こころの脳」時代は「相手のこころを読める子」
  • この原始人の脳を作るうえで一番カギになるのは何か。それは現代社会では「年齢相応の十分な睡眠時間」
  • 小児期に十分睡眠をとらなかった子どもは思春期以降に肥満やうつ病、早発月経のリスクが高まるという報告が全世界から出ている
  • 正しい睡眠で高度な脳をつくることは、子育てにおける最重要課題と言える
  • 「子は親の鏡、親は子の鑑」という格言があるように、親が理想とする行動や言動を子どもに示し伝えるのです。少々厳しい言い方になりますが、そこは他人任せにしないこと
  • 「とにかくね、早寝早起きをして生活リズムを整えよう!」  私は病院の外来やアクシスでこう伝え続け、 溺れかけた親子を何とか川や海から引き揚げてきました
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