グーグル、マイクロソフト、アップル、アマゾン4社の時価総額が5・97兆ドル(約640兆円)となり、日本の上場企業の時価総額合計約5・84兆ドルを上回りました(7月 20 日時点)。
日本の上場企業数は約3700です。わずか4社で、その合計時価総額を超えてしまったようです。このニュースを聞いて、そろそろGAFAMなどの企業も頭打ちなのか? と何気なく感じていました。しかし、山本 康正さんの「2025年を制覇する破壊的企業」を読んで、GAFAMをはじめとする先進的企業の躍進はこれからなのだと理解できました。投資対象を検討するうえでもとても参考になった本です。内容を一部紹介します。
- 「コロナでテクノロジーの進化は 10 年早まった」と、ある専門家がコメントするほど、新型コロナウイルスの登場で、2025年の世界は劇的な進化を遂げています。
- 電車、ウーバーと同じく2025年の世界で淘汰されているものがあります。自動車ディーラーです。
- 人工知能先生の登場により、教材をストリーミングするだけのeラーニングコンテンツはシェアが低下しています。
- 効率よく学習でき、学校までの移動時間もない。子どもたちの遊ぶ時間は、以前より増えます。
- 冷蔵庫にもAIが搭載されていて、食材が足りなくなったり、調理に必要な食材は自動で注文・配達されます。
- テクノロジーがあれば、民間企業でも社会を変えることができる。
- どんなに革新性が高い製品やサービスでも、儲からなければ世の中に広がることはありません。
- アップルはもともと、パソコンを開発しているハードウェアカンパニーでした。それがiPhoneの登場により、iPhoneを中心とした会社にがらりと変わりました。
- アップルが最近注力しているのが、人の五感に関するデバイスです。ワイヤレスイヤホン「AirPods(エアポッズ)」は耳を。2021年内にも発表されるというAR(Augmented Reality:拡張現実)メガネ「Apple Glass(アップルグラス)」は目を。
- ネットフリックス 2億人以上の嗜好に合わせた映像を届ける 映画やドラマはリアルタイムにストーリーが変わる
- ネットフリックスの現在の時価総額は約 20 兆円。ディズニーとほぼ同じ額ですが、ディズニーはテーマパークなどの運営も含めての額ですから、ネットフリックスがいかにすごいか
- 「テスラは電気自動車を販売しているだけの会社」ではない。電気自動車はあくまで手段であり、テスラ、正確には代表であるマスク氏が掲げているミッションは、エネルギー問題、大気汚染の解決や地球温暖化の防止など、環境問題の解決だから
- インポッシブル・フーズ 「ベジタリアンだって肉の食感がほしい!」を実現
- ショッピファイ 10 兆円ベンチャー、アマゾンと楽天を破壊する
- マイクロソフトが約150兆円、グーグルが約100兆円、フェイスブックは約 60 兆円。テンセントが同じく約 60 兆円なのに対し、日本ではソフトバンクグループが約 10 兆円、これだけサービスが浸透しているLINEでも、わずか約1兆
- 旧来のコングロマリットがハードウェアからソフトウェアへの進出だったのに対し、現代のコングロマリットはソフトウェアカンパニーがハードウェアビジネスなどに進出している
- 本業を決めない企業が勝つ
- 「駅近の不動産は絶対に価値が暴落しない」。このような現在の常識は、未来の社会では通用しなくなっている可能性は十分あり得ます。
- GAFAが自動運転というテクノロジーを武器に、自動車業界の大改革を行っている。この波に乗り遅れた旧態依然の自動車メーカーは淘汰されるか、GAFAに飲み込まれる。
- 中間業者は淘汰される 各種代理店業や自動車ディーラー、ライセンスベンダーや営業会社などは、一部サポートサービスが残る程度で、未来の世界では必要とされなくなる可能性があり