ビジネスの世界で成功した著者が、優しく娘さんにアドバイスをする形で本が構成されています。著者の言葉「ビジネスの最前線で生きてきた実務家としての私ならではの視点を、子供の成功を願う父親の執念で書き出した」。
娘さんへの愛情とともに、ビジネスへの鋭い洞察がちりばめられています。娘を持つ親として気持ちがとても分かります。子供さんに何かを伝えたいと思っている親御さんにはとてもお薦めです。
- 答えは一人一人が自分で出さねばならないが、 自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方(フレームワーク)」 は知っておいた方が良い
- 現実を見極め、正しい選択をすることで、人は目的に近づくことができる。そのために重要なのは、さまざまな現実を生み出している〝構造〟を明らかにすること
- 本書で説いているのは、「 神様のサイコロで決まった〝もって生まれたもの〟を、どうやってよりよく知り、どうやって最大限に活かし、どうやってそれぞれの目的を達成するのか?」ということ
- 希望とは何か? 最大の希望は、「それでも選べる」ということ
- 問題の本質は外ではなく、君の内側にあるのだ。 やりたいことが見つからないのは、 自分の中に「軸」がない から
- わかる〟ということは、何がわからないのかを、わかること
- 成功は必ず人の強みによって生み出される
- キャリア戦略とは、その人の目的達成のために、その人が持っている〝特徴〟を認識して、その特徴が強みに変わる文脈を探して泳いでいく、その勝ち筋を考えるということ
- 文字通り就〝職〟活動であって就〝社〟活動ではない
- んではいけない数少ない不正解があるだけで、それ以外はすべてが正解
- 不正解とは、自分にとって決定的に向いていない仕事に就いてしまうこと である。自分にとって決定的に向いていない仕事とは何か? それは「自分の特徴が裏目に出る」かつ「自分にとって情熱がどうしても湧いてこない仕事」のこと
- 君がコントロールできる変数は、 ① 己の特徴の理解と、 ② それを磨く努力と、 ③ 環境の選択、最初からこの3つしかない
- 資本主義の本質は人間の「欲」
- 資本主義社会においては、大きく分けると2種類の人間しかいないことを知っておかねばならない。自分の 24 時間を使って稼ぐ人と、他人の 24 時間を使って稼ぐ人。前者を「サラリーマン」と呼び、後者を「資本家」と呼ぶ。
- 資本主義とは、無知であることと、愚かであることに、罰金を科す社会のこと
- 〝強み〟を見つける最大の近道は、 社会との関わりで気持ちよかった文脈( 自分が好きなことをしている文脈) をどんどん列挙すること
- 最低 50 個、できれば100個くらいの好きな行動を動詞で書き出してみる。それを1つ1枚のポストイットに書いて机や棚や壁にでもペタペタ貼っていく。あまり深く考えてはいけない。自分が好きなことをとにかく「動詞」にしてみる
- 1つの職能において100万人に1人になるよりも、組み合わせのユニークさで100万人に1人のレア人材になる方が、可能性が高い
- 「ビビっている」というと周囲が動揺するので、昔から別の表現を選ぶようになった。そういうときは「しびれるね〜!」という変な口癖がついてしまった
- 友達はいなくてもいい。目的を追求するなら、君にもいつかきっと、手を取り合って同じ目的を追う本当の〝仲間〟ができるだろ