【お薦め本の紹介】恋愛結婚の終焉

【お薦め本の紹介】恋愛結婚の終焉

急激に結婚観が変わったことを学べる本です。目からうろこがいくつも落ちました。もはや昭和ではない、時代は令和です。「恋愛結婚が当たり前」から「共創結婚も、いいよね」へ、変わるべきは、私たち大人のほうなのかもしれません。

  • 若者にせよ、シニアにせよ、一般の男女の志向が大きく変わる背後には、必ずなんらかの環境要因(変化)、すなわち、「マーケティングの神様」と呼ばれるフィリップ・コトラー名誉教授(ノースウェスタン大学) が「PEST分析」の頭文字で示した、「 Politics【政治】」「 Economy【経済】」「 Society【社会】」「 Technology【技術】」の4つの環境要因などが影響を与えています。
  • 結婚には恋愛が必要だ」との概念を捨てて、「結婚と恋愛は別だ」と割り切れば、むしろ未婚化の状況を好転させられる
  • なぜなら、「恋愛が面倒」とする半面、結婚については「いつかは結婚したい」と希望する若者が、いまも大半
  • 政府は全然分かってない。そもそも、〝結婚できる身分〟の人が少ないことのほうが問題
  • 「子どもは『ブランドもの』みたいな贅沢品、結婚は『したい人だけがする』嗜好品
  • 日本はフランスやスウェーデンなどのように「婚外子」が5割を超える国とは違い、その割合はわずか
  • ’90 年時点でわずか4・3%と、ほぼ「皆婚」状態にあった女性の生涯未婚率は、’20 年に 17・8%と、 30 年の間に4倍にも跳ね上がり、およそ6人に1人が「一生に一度も結婚しないだろう」と言われるまでになりました。男性ではさらに多く、’20 年時点で 28・3%、既に4人に1人以上が生涯未婚者
  • なぜこれほど未婚率が上昇したのでしょうか。  社会学的によく言われる理由は2つ、すなわち(1) バブル崩壊と経済不況(2) 女性の社会進出、ただ、実はもう一つ、(3) 見合い結婚と恋愛結婚の逆転
  • 結婚カップルの8割から9割が恋愛結婚
  • 内閣府の白書(’22 年) を見ると、 20 ~ 30 代独身女性の約4人に1人( 24・1%)、同男性の4割弱( 37・6%) が、いま恋人がいないどころか、過去にも「交際経験ナシ(恋人0人)」
  • 「 36 歳未満と 36 歳以上の女性を比べた場合、同じ 20 個の卵子があっても、赤ちゃんの誕生に結びつく確率が顕著に減少する(約 70%→約 50%)
  • 恋愛シーンにおいては、いまも若者の多くが、男性に「男らしさ」を、女性に「女らしさ」を求めます。それなのに、結婚をイメージする場面では真逆で、男性は未来の妻に「経済力」を、女性は未来の夫に「家事・育児力」を求めている
  • 同年齢男性の「正規・非正規」の比較でも、正規で未婚率が約2割に留まるのに対し、非正規では約7割
  • 女性で年収500万円以上の層は、圧倒的に「未婚」に多いのですが、おそらくその最大の理由は「高年収女性が結婚できない」からではなく、「結婚(出産) した女性が、少なからず(非正規に雇用転換するなどして) 年収500万円未満の働き方を選択するから
  • 年収が上がるにつれて結婚確率も上がる「高収入プレミアム」は、男性ほどではないものの、女性においても明らかで、年収増につれて結婚確率もほぼ上昇
  • 近年では「告白経験アリ」の女性( 20 ~ 39 歳) が4割強( 42・5%) にのぼるなど、少しずつですが、「男女不平等恋愛」が改善され始めた
  • 4割前後の男女は 30 ~ 34 歳時点でも、性経験がゼロ
  • 17 世紀、そんな宮廷風恋愛が変化を見せます。このころ貴婦人が夫の他に愛人を持つことは一般的な現象となり、いまで言う「不義(不倫)」が社会的に公認されるようになった
  • 現代において「多産」を奨励するのであれば、「一夫一婦制自体を見直すべき」や「不倫や、ひとりで産んで(作って) 育てる『シングルマザー(ファーザー)』に、もう少し寛容になっても良いのではないか」
  • そろそろ私たち大人がロマンティック・ラブの形骸化を認め、結婚と恋愛を切り離し、「結婚に恋愛は要らない」と若者に伝えてあげませんか
  • 結婚相手を決めかねている男女にも、「不要な『情熱』にこだわらず、互いを支え合える『よい友達』を探せばいいんだよ」と教えてあげません
  • 性欲は、空腹のときのようなちょっとした「苛立ち」に近く、また恋愛は、気分の高揚や、対象者に初期に感じる「執着」に似た感情だといいます。 愛着はといえば、「長年のパートナーに対して感じる、落ち着きや安心感」とのこと。今日、私たちが結婚生活に求めるのは、まさにこの愛着
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