皆さん、新聞などで“新しい治療法発見!”などの報道を良く見ませんか?
実は、新聞社もネタ探しに大学の研究室などを廻っているのです。
ニュース報道を見たときに、気を付けて欲しいことがあります。
大きく分けると、報道の最後は、『以上の研究成果が、○○学会で発表された』か『以上の研究成果が、○○雑誌に掲載された』で結ばれます。
両者の違いには雲泥の差があります。
学会で発表するなら、どんなに内容が拙劣であっても可能です。
しかし、雑誌に掲載されるには、査読者による審査を経る必要があるために、かなりのハードルがあります。
つまり、学会に発表された程度では信ぴょう性には疑問が残りますが、雑誌に掲載されたものはそれなりに信頼できると考えてください。
そのため、我々も雑誌に掲載してもらうには、学会で発表する労力の10倍は必要としたものです。
それだけの労力をかけても結果として雑誌から、リジェクト(掲載されません)の返事をもらうと相当へこんだものでした。
しかし論文を作成する際に学んだことがあります。
論文を作成する際には、それに関する文献に目を通します。
さらに論文の中で引用されている論文を取り寄せて、目を通します。そうすることで、より深く知識を深めることが出来るのです。
最近の本では、引用図書が最後に記載されていることが増えてきました。
是非、さらに引用図書にまで目を通されるとより深い知識が身につきます。
最近では、白駒妃登美さんの講演のあとに、“サムライ、バリに殉ず”などインドネシア独立戦争と旧日本の関連本を2冊ほど目を通しました。
そうすると講演や本で感じたとは違った情報を手にすることができました。
講演や本を読んだ方には是非、さらなる引用図書を読まれることをお勧めします