最近では、80歳代の患者さんでも「先生のメルマガ毎回読んでます」という方がたくさんいらっしゃいます。その一方で、以前当グループで雇用した元大企業の事務長は、何もできずに使い物にならずに、すぐにやめていただきました。定年を迎える人の格差について、郡山史郎さんが鋭く書かれた本が、『定年格差』です。そろそろ定年という方にはお薦めの本です。一部紹介します。
- 70 歳定年はシニア層を長く働かせるシステムではなく、むしろ早めに、強めに「いらないシニア層を追い出そう」との機運を高める、皮肉なトリガーになっている
- 第二次世界大戦直前の1935年の日本人の平均寿命は、男性で 46・92 歳。女性でも 49・63 歳でしかなかったことでも理解いただけるだろう
- 企業が本当にほしいのはシニアではない。変化をいとわぬ柔軟性と、新しいテクノロジーを貪欲に自分のものにしていけるのは若い世代だ。
- 私の会社に1000も届く求人案件のうち、 60 歳以上を希望する企業はゼロである。
- 欧米の多くの国では、定年は〝違法〟で 「定年退職」という言葉自体が存在しない
- 役職者ほどハードワークという図式が根付いているからこそ、欧米のグローバル企業では「年上の部下」「年下の上司」の関係が日本ほど問題にならずにまわるのだろう
- 45 歳を超えた人間の経験は、もうほとんど使い物にならない、というのが私の実感
- 何をエンジンにするのかといえば、高給でも出世でもなく、「好きなこと」「楽しいこと」「幸せ」
- 好景気にかまけて大量に雇用され1986~ 91 年のバブル期に入社したバブル世代(1965~1970年頃生まれ)は、今や会社にいる最も大きなボリュームゾーンで、給与もプライドも高い世代
- ジャンボジェット機のパイロットはヘリを乗りこなせない 。「それなりの大企業で役職も得た。中小企業に転職すれば、そのマネジメントのノウハウが活かせるのではないか?」 大企業の転職希望者がよく抱く夢がこれ
- 泥臭い営業も、エクセルやワードを使った資料づくりも、アポイントも、経費処理も、経営戦略も、部下の指導も、場合によってはパソコンのセッティングなどまで、1人でやるのが中小企業
- 職業に貴賤がないように、おもしろい仕事にも貴賤がない。
- メールやワード、エクセル、パワーポイントくらいは使いこなしておきたい。 50代でも 60代でもそうだ。いまやデジタルテクノロジーは、かつての読み書きそろばんと同じ意味