【お薦め本の紹介】世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

【お薦め本の紹介】世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道

日本人として、経営者として、教養として知っておきたいものが「茶道」です。といっても、どこかハードルが高いのが「茶道」です。そんな時に、竹田理絵さんの『世界のビジネスエリートが知っている 教養としての茶道』は、とても勉強になります。読後は、「茶道」への関心が高まるとともに、とりあえず朝に一杯のお抹茶をいただくことにしました。

  • 海外の人々が茶道に強い魅力を感じるのは、茶道の文化的な面や美意識は勿論のこと、礼儀や思いやりを重んじるふるまいなど、精神面の美しさにも強く憧れるから
  • 外国人のお客様を感動させる「おもてなし」は、「もてなす」の丁寧語からきています。その語源は「ものを持って成し遂げる」、「表裏なし」からきている
  • 茶道の言葉で「一座建立」 という言葉があります。 これは、 主・客(招く方と招かれる方) が一体となって座を盛り上げ、お互いを思いやる心を持ち、双方の息が合ってこそ茶会が成功するという意味
  • 茶道の基本精神は「和敬清寂」 という言葉で表され、「和やかな心、敬い合う心、清らかな心、動じない心」 という意味があります。
  • 茶道は禅宗と深く関わり「わび・さび」 という精神文化を生みだしました。 侘び・寂びは日本の美意識の1つで、元々は別の意味を持ちます。さびは時間の経過と共に色あせて劣化することで出てくる味わいや趣きある美しさをいいます。わびはさびの味わい深さを美しいと思う心や内面的な豊かさを表します。
  • 「わび・さび」は足りないことを美しさとして見出す
  • 茶道は動く禅ともいわれ、静かなお茶室で精神を統一してお抹茶を点てることは、精神修養すること
  • 茶道は、栄西が中国から禅と一緒にお茶の種を持ち帰り、禅院茶礼という、禅の修行の一環として誕生しました。また、「茶禅一味」という言葉があるように、茶道は禅から誕生し、求めるところは禅と同一であるという意味があります。  茶道も禅も目指すところは、 余計なものを捨て、シンプルに生きるということ
  • 「揺れ動く心を、心で制御するのは難しい。そこで、いつもと変わらずルーティンワークをして、まず身体を整えます。一つひとつの動作をルーティン通りにこなしていくことで、心も自然と整ってくる
  • 「わび」は、さびを美しいと思う心や内面的な豊かさを表します。 例えば、歪みや壊れなど、姿かたちが整っていないものでも、個性として独自の魅力を見出し、不完全なものを面白がるのが、わびの美意識です。  置かれている状況を悲観するのではなく、それを楽しむ精神的な豊かさを表した言葉
  • 茶道は日本の総合伝統文化とも称され、書(掛け軸・禅語)、お花、お香、お道具(陶芸・漆器)、建築(茶室)、庭園(露地)、和食(懐石・和菓子)、着物、歴史、文化、作法、精神性など、日本の文化がぎゅっと凝縮され、密接に繫がっている
  • 和食=懐石。 懐石と会席料理の違いは楽しむものがお茶かお酒
  • 利休は、お茶室にほの暗さを求めたのです。 お客様に、障子を透る光の中でお抹茶を召し上がっていただくと、「心が安らぎました」「自分と向きあえました」という感想をいただける
  • 千利休に「茶道とは何ですか?」と尋ねると、「渇きを医するに止まる」と答えたそうです。   これは、お茶が単に喉の渇きを癒すだけでなく、心の渇きも癒すのだと答えた
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