是非、介護業界にもこの発想を!

2013-04-26

先日、素敵な本に出会うことができました。 「俺のフレンチ&イタリアンby坂本孝」です。本の装丁からはあまり購入する気にならなかったのですが、帯に稲盛和夫さんの推薦文が載っていたため購入した本です。さすがに稲森さんが推薦文を書かれるだけの本です。とても勉強になりましたので紹介します。

〈赤字は私のコメントです〉

① ビジネスの戦いに勝つ条件は、「競争優位性」があること、そして「参入障壁が高い事」

② 回転率が上がれば、原価率60%の方が利益を出しやすい。家賃比率は15%は良くある話。グランメゾン
(高級フレンチ)は4人席に3人で0.75回転、それが4.5回転すれば、客数は6倍。家賃比率は、2.5%となり、
12.5%浮いた分を原材料につぎ込むことができる。
・・不思議と介護事業でも家賃比率15%が上限です。デイサービスも日曜日や夜間に回転させることができれば・・

③ アイデアは閃きではなく、きちんと数字で表現すること

④ 企業の意思決定には、ハンドルの遊びは大切。資金的な余裕が、遊びにつながる

⑤ 声とは、自分の仕事を愛して、仕事に誇りを持っていなければ出てこないもの。やらされでは、声は出せない。

⑥ 俺のイタリアンでは、原価率、味、労働時間に妥協のない本物を提供しよう

⑦ 人は、スキルを磨くために一定期間で量をこなす能力を絶対に付けないと匠になれない


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⑧ 人材発掘は、すべて人材紹介会社にお願いしている。但し、「料理店にとって大切なのは、料理人に裁量権を与え
る事」店は劇場、裁量権を持った料理人はアーチスト。

⑨ ソムリエは、料理に付加価値をつける存在。サービスマンであり、セールスマン。

⑩ 音楽教室の生徒の数こそが、楽器屋さんの資産

⑪ フランチャイズの本部は、このビジネスモデルで加盟店の経営が成り立たなくなった場合は、本部が買い取って
でも加盟店を不幸にしないという、強い決意が必要。利他の心が、競争優勢をもたらす。フランチャイズは錬金術
ではいけない。「人を育てる」ことを根幹に取組めば本部は非常に強くなる。
・・個人的には、フランチャイズより、のれん分けが好きです。

⑫ 人生の中で一番大切なことは、仕事を好きになって、仕事に没頭して、それを全うすること。それが人生だ。
・・認知症患者さんを診ていても、やはり死ぬまで働くことが大事であると感じています。

⑬ 次の優位性はジャズライブとのコラボ。音大を出て、ジャズの心得があるミュージシャンの年収は平均250万。
・・これも成功しそうなビジネスモデルです。

本の中に散りばめられている坂本さんのアイデアが、医療介護事業にも、応用できそうな気がしています。考えて考え抜いて具体化したいと思います。

 

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