認知症介護の話 イチョウ葉エキスガムちょっと危険?

きっと会社としては、力を入れた新商品なんでしょう。でも専門医としてはちょっと危険です。このガムの宣伝をみてすでに認知症を発症した患者さんも噛むようになります。その際に、怖いのが窒息です。認知症患者さんは入れ歯でさえ誤嚥す …

認知症介護の話 悪口を言うがごとく伝える

患者さんの家族から、『おばあちゃんは都合の悪いことは聞こえなくて都合の良いことしか聞こえない」と言われることがあります。 これは医学的に説明できます。老人性難聴では、高いほうの音から聞き取りにくくなります。特に「サ行」や …

認知症介護の話 台風が人の声

毎日の診療では認知症患者さんから教科書には書いていない症状を教えてもらえます。 先日の台風の日も雨風が窓ガラスを打ち付けていました。その音を聞いた患者さん『誰かが、窓を叩いて呼んでいる』と言って、台風の中窓を開けようとし …

認知症介護の話 一番忙しかった時代は一番輝いていた時代

施設から 突然、出ていこうとされる 認知症の女性。 『○○さん、どこに行かれんですか?』と聞くと 『子供に、お弁当を作らないかん』 そんな方が、多くいらっしゃいます。 それほど、 女性にとって お弁当を作ることは 大変で …

認知症介護の話 帰宅願望は思い出に帰る

認知症患者さんは不思議と夕方になると『家に帰る』と言われます。いわゆる帰宅願望です。 女性の場合は、帰宅=実家に帰るです。ところが、男性の中には、生まれてから一度も引っ越したことがない方でも『家に帰る』と言われます。家族 …

認知症介護の話 退職後は親の介護をするケアメン達

最近の要介護者の方々は90歳を超えている方も珍しくはありません。そうすると、子供さんたちの年齢も65歳を超えて退職している方も結構いらっしゃいます。 最近では、男性が積極的に介護に参加する方も増えてきています。そのため、 …

認知症介護 心の余裕が笑顔を作る

“親を自宅で介護するか? 入所させるか?” 子供として大いに悩む問題です。 外来では、こんなアドバイスをしています。 『皆さん、親御さんが入所しても 今までやってきた介護が ゼロになるわけではあり …

認知症介護 背中の羽

『配偶者に先立たれた女性は、最初は悲しみますがしばらくすると背中に羽が生えてきます。そして、生き生きと飛び立つんですよ!』と講演でお話しすると結構(相当?)盛り上がります。 でも、いずれ『私には羽は生えません。今でも毎日 …

認知症介護 ストレス解放??

超高齢となると生きているだけでも大変なようです。自分のことでも精一杯・・例え夫婦でも相手のことまで気が回らない 端から見ていると、それぞれが勝手に動き勝手に休み勝手にしゃべる それでも相方が亡くなると男性は、人生最大のス …

長谷川嘉哉監修シリーズ