実は、奨学金という名を借りた学生ローン!!

2013-03-25

日本人は、もともとお金が不浄なものである考えが強く、十分なお金の教育を受ける機会が少ないものです。
そのため、大人でありながらお金の知識が無いばかりに、騙されて損をされている方が見受けられます。

最近知った一つに、“奨学金”があります。これは独立行政法人である日本学生支援機構が扱っています。我々の時代は、経済的理由により修学に困難がある、優れた学生等に対し貸与されていたものです。そのため、本当に優秀な学生に無利息で貸し出されたものでした。また借りる側も人生・生活設計に基づき、十分考慮して最低限の借り入れを行っていたものです。しかし、最近では、成績がそれほど優秀でなくても3%を上限とした利息で、結構な額を借りている方が多いようです。中には、月額8万円もの高額を借りている方も結構見えるようです。

金利3%で月額8万円を4年間借りて、卒業後20年かけて支払うと総額いくらになると思いますか? 毎月21000円程度を20年払うため総額は500万を超えます。つまり、卒業と同時に約500万円の負債を背負うことになるのです。もちろん保証人となる親が払えれば問題ありませんが、本来払えるような親はこのような制度は使わないものです。

最近の就職難を考えると本当に就職できるのでしょうか?そして、20年働き続けれますか?女性であれば、結婚して妊娠・出産の際には支払いはどうするつもりでしょうか?


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支払が滞った場合は、本人宛に機構または機構が委託した業者から返還の督促を行われます。再三の督促にもかかわらず返還がない場合は、強制執行さえ行われます。もちろん利用状況や延滞している返済状況によってクレジットカードが使えなくなったり、住宅ローン等が組めなくなる場合さえあります。

これだけのリスクのある奨学金をきわめて安易に、現在では大学進学者の約1/3が利用しているようです。面白いことに彼らの多くが、『奨学金を貰う』という言葉を使うことです。彼らの無知にはあきれてしまいます。彼らは、それほどのリスクを負ってまで行く価値のある大学に行っているのでしょうか?それより手に職をつけることを考えても良いのではないでしょうか?

ちょっと、知識のある人間なら、理解できると思いますが、この制度は、『奨学金という名を借りた学生ローン』です。

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