びっくり、複利は運用の味方であり、借金の敵である!

私の父親は、銀行員でした。そのため、小学1年生のころからお年玉が貯まると父親に頼んで定期預金にしてもらいました。その時に、利息が付くことがとても不思議で父親に『なぜ利息がもらえるのか?』聞いたことがあります。父親は、『銀行は預金者に利息を払ってお金を集めて、必要な人にそれ以上の金利で貸し出すことで利益を上げる』と教えてくれました。1年生では十分理解できなかったのですが、当時習っていた珠算の科目に“応用計算”があり、単利、複利、利息、元利合計を求める問題がありました。その問題を解いていくうちにある意味“複利”の力を実感することができました。小学校3年生でそろばんを弾きながら、1.072を10乗すると2になることを発見して感動したものでした。当時の銀行金利は、ちょうど7%前後であり、10年預けると2倍になったものでした。

その後、この考えは、“72の法則”であることを知りました。ちなみに72の法則は、複利効果によって資金を元本の2倍にするためにかかる期間を計算する方程式のことです。イタリアの数学者で「会計の父」とも呼ばれるルカ・パチョーリが、1494年に「スムマ」と呼ばれる数学書で述べたとされています。72を金利で割ることによって、2倍にするために必要な期間を計算することができます。逆に72を2倍にしたい年数で割れば、そのために必要な利回りを算出することもできます。

ちなみに当時読んだ、「日本マクドナルド」、「日本トイザらス」創業者・藤田田さんの著書の中で、積立預金の話が出ていました。藤田さんは、最初の10年は毎月5万円、次の10年は10万円、次の10年は15万円と積立預金を30年間課されたそうです。30年間でいくらになったと思います?投資額は、3600万ですが、なんと約一億円になったそうです。当時の金利では可能であったのでしょう。しかし最終的にいくらになったかより、銀行に対する信用を得たことが第一であったと藤田さんは述べていました。

そのため私も開業以来14年間、毎月東濃信用金庫、JA、16銀行でそれぞれ積立預金をしています。現在の金利ではそれほどの額にはなりませんが、やはり財産形成には効果的であると実感しています。


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このように複利の力を知っていれば有効に資産を増やすことができます。逆に複利の力を知らないからこそ、先回ご紹介した奨学金のような安易な借金をして、逆に負担が大きくなり経済的破綻に向かうのです。つまり複利の力は、運用するか借りるかによっては、両刃の剣となるのです。

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