天気の変化で頭痛がおこる患者さんは結構いらっしゃいます。気圧が関係しているため特に梅雨や、台風で天気が変わりやすい時期になると頭痛がひどくなるようです。場合によっては寝込んでしまったり仕事に行けなくなる方さえいらっしゃいます。
気圧が下がると耳の奥の内耳から視床下部に刺激が伝わって交感神経の働きを活発にさせます。この活動によって血管の収縮やアドレナリンの分泌が起こり痛みの神経を刺激するといわれています。
天気による頭痛に悩んでいる方に対して、大手製薬会社も力を入れ始めています。実際に「テイラック」という薬は、2年前の発売以来、予想を超える売り上げを記録しているそうです。その薬の内容を確認すると、我々が臨床で良く使用している漢方の五苓散です。内容量からすると、漢方の五苓散を購入された方がお得です。天気による頭痛に悩まれている方にはお薦めです。
五苓散は水分代謝がうまくいかずに、体のあちこちに、「水」が滞った状態を改善することで症状を改善します。脳神経内科的には、慢性硬膜下結手で手術が難しい場合にも処方しますので薬効的には問題はありません。