脳ドック(MRA&MRI&頸動脈エコー)の有効性

平成23年10月26日(水)に名古屋の大雄会ルーセントクリニックで脳ドックを行ってきました。

以前から、受けなければと思っていたのですが、近所の奥さんが50歳代でくも膜下出血で亡くなったことをきっかけに受診することにしました。
検診を受ける際には、戦略的に目的をもって受診する必要があります。

脳ドックは、頭部MRI、頭部MRA、頸動脈エコー検査の3つで成り立っています。

それぞれの検査が何を意味するか説明します。
①  頭部MRI・・これは現在の脳の状態を見ることが出来ます。通常の頭部CTに比べ詳細で、X線被爆の危険がありません。検査によって、脳梗塞、脳腫瘍の有無が分かります。しかしあくまで現在の状態であって、仮に検査時に異常がなくても、その10分後に脳梗塞や脳出血が起こってもおかしくはないのです。
② 頭部MRA:先に述べた、頭部MRIに対して、脳の血管の状態を見るものが頭部MRAです。ちなみにMRAのAは血管を意味します。この検査により、脳の血管が、細くなって詰まりそうな状態や、くも膜下出血の原因となる血管のコブ、いわゆる“動脈瘤”を発見することが出来ます。ちなみにくも膜下出血は、発症すると1/3は死亡、1/3は後遺症を残し、1/3は後遺症なく治癒します。特に、くも膜下出血の後遺症は、高次脳機能障害を残すことが多く、いわゆる『死なない程度に働けず、さらに高度障害の認定がされない』 という、経済的破綻に向かう可能性が最も多い疾患です。
③ 頸動脈エコー:先程のMRAは頭蓋内の血管を見ますが、この検査は、脳血管につながる頸部の血管を見ます。動脈硬化の程度や、時に頸動脈の狭窄を見つけることが出来ます。
以上の3つの検査によって異常がなければ、2年間は脳血管の病気で命を落とす可能性は少ないと思われます。


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幸い、私は頭部MRIで副鼻腔炎を指摘された以外、異常は認めませんでした。

血管の病気は、癌などと違って突然起こり、突然命を落とします。

これだけの検査で通常1時間で26,250円です。こういったお金の使い方こそ、消費でなく投資だとおもいませんか?

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