冬場になると、足の踵がガサガサになる方が多いのではないのでしょうか? 私も踵が乾燥して、毛羽だったようになって見栄えも悪く、靴下にも引っかかってしまいます。そんな時に、医師はケラチナミン軟膏を処方します。
目次
1.ケラチナミン軟膏は尿素20%含有のものを
ガサガサになった皮膚(医学的には角質といいます)に対しては、尿素が効果があります。ただし、尿素クリームは尿素濃度によって使い分ける必要があります。
- 低濃度(約10%以下)では皮膚の水分を保持し乾燥を防ぐ働きをします。
- 高濃度(約10%以上)では角質の元となるたんぱく質に作用し、硬くなった角質をやわらかくする働きをします。
したがって、市販薬には尿素10%と20%のものがありますが20%のものがお薦めです。医師が処方するケラチナミン軟膏は、20%の製剤になります。ただし皮がめくれているとき、炎症を起こしている場合、傷がある場合は使用しないでください。尿素が角質層の内側に作用し、刺激を感じる可能性があります。
2.尿素の効果
尿素には皮膚をみずみずしく、なめらかにする作用があります。体の中にある水分を皮膚の角質層にまで効率的に取り込み、皮膚表面からの水分の消失を防ぎます。結果、皮膚がみずみずしくなるのです。
3.こんな症状にお薦め
以下のような症状にお薦めです。
- 水仕事などで手がカサカサする。
- かかとが硬くコチコチになる。
- ひじ、ひざ、くるぶしが黒ずんでザラザラする。
4.市販薬にはより優れた商品も
医師が処方するケラチナミン軟膏には尿素しか入っていません。市販薬の中には、尿素20%がしっかり入って以下の成分も含まれているものがあります。
- トコフェロール酢酸エステル:血行を改善して皮膚のターンオーバーを促進します
- グリチルリチン酸二カリウム:皮膚の炎症による赤みをおさえます。
医師が処方するケラチナミン軟膏にない優れた商品が以下になります。お薦めです。