先日決算が終わったため、株式会社ザイタックの社長である父と取締役の小森が、取引先である十六銀行、東濃信用金庫、大垣共立銀行に挨拶に回りました。
グループの3法人の決算書を持参して、決算説明、来期予想について説明をします。
この挨拶は、もちろん黒字であろうが赤字であろうが行なわれます。
赤字であると、銀行への敷居は高くなりますが、赤字の時ほど詳細な説明が必要なのです。
今回は、決算終了後、借入金を一部返済し、返済分で定期積金を増額しました。
さらに、3行それぞれの当座貸越枠を増やし、総計1億円以上の当座貸越枠を準備しました。
何故これほどまでの対応をする必要があるのでしょうか?実は、当グループの決算は過去最高でありました。
だからこそ、万が一に備え準備をしておく必要があるのです。
良く経営者の中には『銀行は、晴れたときには傘を貸してくれるが、必要な時には傘を貸してくれない』という方が見えます。
しかし、これはおかしくないでしょうか?雨が降って、びしょ濡れになった人に傘を貸しても意味はありません。
“傘は天気の良い日に、準備するものなのです”これから先、地震が起こる可能性はかなり高いものです。
その時に、一時収入が途絶えても会社が持ちこたえるためには、潤沢な現金が重要となります。そのための預金であり当座貸越枠です。
最近の、ベストセラーである“下町ロケット”の主人公が、会社を持ちこたえられたのも、先代が残した定期預金のお蔭であることに気が付いて本を読んでいた人がどれだけいたでしょうか?
これからは天災だけでなく、金融危機も予想されます。長期金利の上昇、インフレ、円安など、必ず起こるのではないでしょうか?
その時に、借入はどうなるのでしょうか?いまから多くの傘を準備しておく必要があるのです。
フェイスブックやブログで、自分が食べた食事の写真などを更新している、悠長な?経営者を見ている心配になる時があります。
私自身は、取引先の金融機関には、一切個人資産は預けていません。これも何が起こるかわからないからです。
今は、これから起こる乱世の前のわずかな晴れ間かもしれません。今こそ傘を準備する時なのです。